車が壊れてしまった場合、気持ちよく乗り続けるためには修理をしたくなりますよね。
しかしあまり車の修理になれていない場合、「そもそもどこで修理を依頼すればいいのだろう…」と心配になってしまうでしょう。
「どこで修理するか」は非常に重要な問題ですから、心配になった今、きちんと調べて修理依頼をしてください。
そこで今回は、元自動車ディーラー&保険代理店で営業マンをしていた筆者が、車の修理はどこでするのか、またどのようにすべきなのかを徹底的に解説していきましょう。
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1.ディーラー・FC店・整備工場の違いとメリットデメリット
車の修理をする場所と聞くと、多くの人が下記3つの業者を思い浮かべます。
- ディーラー
- FC店(カーコンビニ俱楽部、ラビットなど)
- 整備工場(板金、塗装業者など)
それぞれパッと思いつく業者ではありますが、実際には「よくメリットとデメリットを知っておかなければ危険」ということができます。
というのも一覧表にまとめたように、見逃せないメリットとデメリットがあるからです。
業者の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ディーラー | ・安心感が抜群 ・メーカーからの直接仕入れ ・取り扱い車種の整備はピカイチ | ・他と比べて工賃が高め ・板金、塗装など特定の修理ができない ・営業マンでは分からないことが多い |
FC店 | ・地域密着による安心感 ・「プロ」が独立するケースが多い | ・板金、塗装など特定の修理ができないケースあり ・外注は少ないものの、技術によって仕上がりにムラがある |
整備工場 | ・地域密着による安心感 ・「プロ」が独立するケースが多い ・「サービスで良いよ」が多い | ・職人気質の人が多く、依頼しづらい ・そもそも探すのが困難 ・一つの分野を突き詰めているため、万能ではない |
そこで以下にそれぞれの業者が「本来どのような業務をしているのか」という点や、メリットやデメリット、そして「修理するならこの業者」というオススメまですべてを紹介していきましょう。
1.ディーラーで修理するメリット・デメリット
ディーラーは最も多く車を販売している業者であるため、最も多くの人が修理依頼を検討する業者です。
そしてメリットとデメリットは下記の通りになっています。
メリット
- 安心感が抜群
- メーカーからの直接仕入れ
- 取り扱い車種の整備はピカイチ
デメリット
- 他と比べて工賃が高め
- 板金、塗装など特定の修理ができない
- 営業マンでは分からないことが多い
それぞれ以下に分けて詳しく解説していきます。
メリット1.安心感が抜群
ディーラーは「自動車の正規販売店」であり、最も多くの自動車を販売しています。
そのため新車を購入するほとんどの人がお世話になっており、「そもそもディーラー以外で車の購入ってできるの?」という人もいるほどです。
またメインは車の販売や車検になりますが、基本的にすべての修理業務を受け付けてくれるため、「とりあえず任せておけばいい」という安心感は抜群といえます。
メリット2.メーカーからの直接仕入れ
メーカーと契約しているということは、「メーカーから直接部品類を仕入れられる」ということです。
そのためメーカー純正品が確実に手に入り、「修理時に最も適合した部品」の提供を受けることができます。
また直接仕入れられるということは、最も利益率が高いということになります。
それは言い換えると「上得意の顧客である場合には、十分な値引き対応を期待できる」といえるのです。
メリット3.取り扱い車種の整備はピカイチ
ディーラーでは取扱車種の整備はピカイチの技術を誇ります。
というのもディーラーは自社の取り扱い車種すべての整備マニュアルを持っているため、確実な整備が可能になるのです。
また修理に関しても「部品や油脂類の交換」に関しては非常に高い技術を持っており、安心して任せることが可能です。
続いて、デメリットの説明をしていきます。
デメリット1.他と比べて工賃が高め
正直に述べると、他の2つの業者と比較して「若干工賃が高いということが多い」と言えます。
というのもディーラーでの工賃は1時間当たり「1万円前後」ということが多いのですが、他の業者では8,000~9,000円前後がボリュームゾーンだからです。
数万~数十万円以上もする修理が多いため、誤差の範囲とは言えますが、デメリットといえるでしょう。
デメリット2.板金、塗装など特定の修理ができない
ディーラーでは板金や塗装など、特定の技術や設備が必要な修理をすることができません。
なぜならあくまでディーラーは「販売&整備(点検)」が主な事業だからです。
そのため板金や塗装が必要な修理に関しては、協力してくれる専門業者に「外注」という形で修理が行われます。
そして、「さも自社で修理完了しました」というテイで納車されるため、正直なところあまり気持ちの良いものではないということは確かでしょう。
デメリット3.営業マンでは分からないことが多い
ディーラーで修理を依頼する場合、多くは「担当の営業マンにお願いする」ということが一般的です。
しかし営業マンは「売るプロ」であり、決して「車の構造に詳しい整備や修理のプロではない」と言えます。
そのため相談しても「理解しているような、していないような…」という印象を覚えることが多々あるのです。
また営業マンに
- 「Aの部分のBという部品に使われたCというホースが悪い」
と伝えて営業マンが理解できていない場合には、「Aという部分を丸ごと交換」ということになりかねません。
つまり本当はCのホースが悪いだけのはずなのに、Aごと変えてしまうため非常に修理費用が高くなってしまうのです。
そのため担当営業マンがすべての窓口となってしまっている場合には、正直「リスクが高い」ということができます。
以上、ディーラーのメリットとデメリットでしたが、筆者としては「意外と専門的な修理ができない上リスクもあるため、オススメできない」と考えています。
ただし筆者自身、ディーラーに勤務していましたから、オススメのケースもよく理解しています。
純正部品の交換だけで済む修理はディーラーがオススメ
それは「純正部品の交換だけで済む修理」です。
例えば
- ブレーキシュー(ブレーキパッド)の交換
- バンパーの交換
- ドアミラーの交換
- ドアの交換
- エンジンの載せ替え
などの場合には、ディーラーにお願いしたほうが「確実に正しく整備・修理してくれる」ということができ、オススメと言えます。
2.FC店(カーコンビニ俱楽部、ラビットなど)で修理をするメリット・デメリット
例えばカーコンビニ俱楽部やラビットなどはフランチャイズ経営されていることが多いため、「FC店」というカテゴリに分類されます。
そして主な特徴としては「比較的小さな店舗で、個人経営が多い」ということができます。
またFC店とは若干性質が異なりますが、オートバックスなどの「カー用品販売店」も同じような特徴を持っているため、ここではまとめてメリットとデメリットの紹介をしていきましょう。
メリット
- 地域密着による安心感
- 「プロ」が独立するケースが多い
デメリット
- 板金、塗装など特定の修理ができないケースあり
- 外注は少ないものの、技術によって仕上がりにムラがある
それぞれ、以下に分けて解説していきます。
メリット1.地域密着による安心感
まず一つ目のメリットとしては「地域密着による安心感」が挙げられます。
というのもFC店のオーナーは、これまで小さく活動してきた地元の個人店の方が、大手FC店に加盟するケースが多いからです。
そのため地域に根付いた「地元民」が、快く修理を実施してくれるのです。
またFC店は地域密着型の店舗であるため、地域住民からの評判が命と言えます。
つまりあなたがFC店の近くに住んでいる場合には、顧客対応に心配せずとも任せられるといえるのです。
メリット2.「プロ」が独立するケースが多い
FC店のオーナーは地元の個人店が加盟するケースが多いと述べましたが、そもそも個人店として独立するときは「ディーラーなどの整備士を経験してから」という人が圧倒的に多いです。
さらに
- メーカーなどのコンテストで入賞した
- ディーラー内で表彰された
などを経験してから独立する、つまり「実力と自信がついてからの独立」をしているため、技術的には間違いなく「プロ」なのです。
そのため車の整備や修理に関しては、かなりレベルが高いと思っても大丈夫です。
ただしデメリットも重要ですから、ご覧ください。
デメリット1.板金、塗装など特定の修理ができないケースあり
FC店のオーナーは過去に整備士としてどのような業務に従事していたのか、その経験によって「特定の修理ができない」というケースがあります。
例えば板金メインの工場で働いていた人は、板金や塗装の修理はトップクラスですが、車両の整備に関してはあまり得意とはいえません。
またディーラーで整備士をしていた人は、板金や塗装の修理を経験していない人が多いため、そもそも板金塗装の修理ができない人が多いのです。
またディーラーなどと比較すると小規模であるため、専門業者に外注することは非常に困難なのです。(そもそも外注を受けてくれないケースが多い)
そのため依頼しても断られてしまうというリスクがあると覚えておきましょう。
デメリット2.外注は少ないものの、技術によって仕上がりにムラがある
修理そのものができないケースもあるのですが、それでも独立している手前「自分ですべて修理する」というプライドを持っているオーナーは非常に多くいます。
とはいえ受け付けても仕上がりにムラがあるというケースがあるのです。
というのも技術的には素人よりも上手く仕上げることはできるのですが、専門業者と比較するとやはり仕上がりにムラがあるということができるのです。
そのため「修理できるけど、新品同様になるとは限らない」ということは頭に入れておくべきでしょう。
以上がFC店に関するメリットとデメリットでしたが、筆者としては「車の修理うんぬんではなく、付き合う気持ちよさを感じたい」という場合には、オススメの業者ということができます。
またカー用品店に関しては、正直なところ「整備や修理など、どの作業を実施しても“並程度”」ということができるため、オススメできません。
次は整備工場のメリットとデメリットを説明していきましょう。
3.整備工場(板金、塗装業者など)で修理をするメリット・デメリット
広義の意味で整備工場とは
- 板金、塗装工場
- 車専門の電気整備業者
- ガラス専門業者
などが挙げられます。
これらの業者はすべて「特定の技術の専門家集団」ということができ、先に述べておくと「最もオススメの修理業者」ということができるのです。
そのメリットやデメリットは、下記の通りです。
メリット
- 地域密着による安心感
- 「プロ」が独立するケースが多い
- 「サービスで良いよ」が多い
デメリット
- 職人気質の人が多く、依頼しづらい
- そもそも探すのが困難
- 一つの分野を突き詰めているため、万能ではない
こちらも以下に分けて説明していきましょう。
メリット1.地域密着による安心感
FC店と同様に、専門の整備工場も「地元に根付いている」というケースが多く、地域住民からの評判をすこぶる気にしていることが多いです。
そのため基本的には地元(市区町村単位程度)に住んでいる人には、非常に丁寧に修理をしてくれるため、安心して任せられると思ってください。
メリット2.「プロ」が独立するケースが多い
専門の整備工場は、すべてプロが修理を実施してくれます。
なぜなら専門の整備工場として独立するすべての人が「専門の修理工場出身」だからです。
そのため板金工事や塗装など、技術力が問われる修理に関しては「最も精度の高い修理」をしてくれます。
つまり「車の修理」という目的のためには、最も確実な方法ということができるのです。
メリット3.「サービスで良いよ」が多い
専門の整備工場は地域密着型であることが多いため、お客様のことを大切にします。
そのため小さな修理程度であれば「無料のサービスで構わない」と言ってくれることがあるのです。
また大規模な修理ではない限り、格安で修理を受けてくれることもあります。
そして格安とは言うものの、本物のプロによる修理であるため「FC店などよりも精度が高い」ということができるのです。
つまり専門の修理に関しては「意外とお金がとられない」といえます。
またディーラーで外注作業をされるわけではなく、直接修理依頼をするため「ディーラーの中抜き分がなくなり安くなる」ということもできるのです。
以上のメリットをご覧になると最もオススメだという理由が分かるかと思います。
とはいえデメリットもあるため引き続き説明していきます。
デメリット.職人気質の人が多く、依頼しづらい
専門の整備工場は、職人気質の人が非常に多いです。
そのため「見た目が堅物」という人が多く、結果的に依頼しづらいというのが本音なのです。
とはいえ実際に依頼して打ち合わせをしていくと分かるのですが、意外にも気さくな人が多いので、それほど心配する必要はありません。
デメリット2.そもそも探すのが困難
専門の整備工場は、正直なところ探すのが困難です。
なぜならディーラーなどの外注修理をメイン事業にしていることが多いため、結果的に一般顧客からすると「かなりマイナーな業者」ということができるからです。
あなた自身もどのように依頼すればいいのか、どのように探せばいいのか分からなかったでしょう。
ただし探し方について詳しくは後述していきますし、間違いなく見つけ出すことが可能であるため安心してください。
デメリット3.一つの分野を突き詰めているため、万能ではない
専門の整備工場は板金や塗装など、一つの分野を突き詰めています。
その結果として例えば「板金・塗装は得意だけど、一般的な整備はあまりしたことがない」ということがよくあります。
そのため
- 修理と車検を一緒にしたい
- ガラスの交換と板金修理を一緒にしたい
など、別の分類の修理を同時にすることが不得手であり、万能とは言うことができないのです。
とはいえ車の修理が必要になるときは、その修理箇所や修理の種類が限定的になるため、併用することは多くありませんので、こちらも心配する必要はありません。
以上の説明をご覧になると、専門の整備工場での修理が最もオススメだということは十分に理解できたでしょう。
そこで次章では、専門の整備工場の種類をさらに細分化し、詳しく解説していきましょう。
車の整備工場は主に4つ
まず車の整備工場は細分化すると基本的に下記4つの業者に依頼することになります。
- 傷・凹み・塗装…板金工場
- ガラス補修…ガラス屋
- 電装系の修理…車専門の電器屋
- タイヤ…タイヤ屋
「ディーラー(FC店含む)が入っていない」と思ったかもしれませんが、実はディーラーは自社では簡単なパーツ交換をするのみであり、実際には上記4業者に「外注」として依頼することが多い
そのため基本的には、ディーラーで依頼しても、個別で依頼しても4つの業者の内のどれかに依頼することになると思ってください。
ちなみに各業者で主要な車の修理をする場合の費用については、下記のリンクにて詳しく説明していますから、ぜひご覧になってくださいね。
ディーラーから外注される上記の業者は、言い換えると「ディーラーよりもその分野に関してはプロフェッショナル」ということができます。
そのため整備や車検、その車特有のコンピューター制御部分の業務に関してはディーラーが、その他の部分に関しては上記4業者がプロであり、それぞれに依頼することになるのです。
とはいえ実際に各分野のプロフェッショナルである4業者に、自分自身で依頼できるのか分かりませんよね。
次章では自分で手配することの可否について説明していきましょう。
2.整備工場の2つの注意点と5つの探し方
先に結論を述べておきますが、先程紹介した4つのプロ業者に対して、自分で手配することは「可能」です。
というのも各業者とも基本的にディーラーの下請け作業をするよりも、一般顧客を獲得したほうが「利益を取れる」ため、プロ業者からすると嬉しいことなのです。
しかし前述したようにデメリット=問題点もあるため、改めて下記をご覧ください。
- 職人が多いため少しだけ気まずい(気難しい)
- そもそも探すのが困難
ということです。
それぞれの問題点については、依頼するのに重要なポイントとなりますから、それぞれ再度以下に分けて説明していきましょう。
注意点1.職人が多いため少しだけ気まずい(気難しい)
車の修理における各分野のプロ業者は、それぞれが「厳しい下積み時代を耐えて、独立した人ばかり」という特徴があります。
その結果として「プロ」になることができているのですが、大工さんや板前さんのように職人気質の人が非常に多く、気軽に依頼できる雰囲気ではないことが多いです。
実際に話してみると気さくな人も多いのですが、最初のイメージから緊張してしまうため、「精神的に依頼しづらい可能性がある」ということは覚えておきましょう。
注意点2.そもそも探すのが困難
2つ目の問題点は「そもそも探すのが困難」という点です。
実は各プロ業者は、工場こそ大きい場合もありますが、素人目には「ボロボロの車が置かれた工場」にしか見えないことが多いのです。
また大通りなどに面していることは少なく、見つかりにくい田舎道沿いなどに面していることが多いといえます。
さらに言うと職人気質の人が非常に多いことから、「ホームページ作成」などをしていないケースもあるため、ネット検索しても意外と見つけられないのです。
整備工場を探す5つの方法
- 電話帳を開く
- ヒットしない可能性もあるがネットで検索する(例:「地域名 車 ガラス屋」など)
- 車に詳しい人に聞く
- ディーラーの営業マンに聞く
- 【車両保険を使う場合】保険会社に紹介してもらう
という4つが考えられます。
もし車両保険を使わない場合の筆者のオススメは「ディーラーの営業マンに聞く」であり、「今回だけは直接依頼してできるだけ費用を浮かせたいので、教えてほしい」と言えば簡単に教えてくれますよ!
ここまでの説明で、問題点はあるものの、探すことは可能であると分かったでしょう。
もし、あなたが車両保険を使う場合、保険会社から整備工場を紹介してもらうことができます。
3.車両保険を加入しているなら「保険会社にお任せ」で大丈夫
あなたが車両保険を使う場合、保険会社からプロの整備工場を紹介してもらえます。
というのも保険会社は業務上、多くのお客様の事故車の修理にかかわるため、円滑に保険業務を進めていくために整備工場と提携をしているのです。
さらには、保険会社の方でしっかり整備工場を審査しているため安心できます。
そしてどの保険会社も、基本的には全国各地で1,000社以上の整備工場と提携しているため、あなたの住む地域にあるプロ業者を確実に紹介してくれます。
そのため保険で車の修理をする場合には、手間を考えて提携の整備工場を紹介してもらう方が賢いといえるのです。
とはいえ保険を使って車の修理をする場合、ラクに整備工場に依頼できるというメリットの反面、「翌年度以降の保険料が大幅に上がる」というデメリットもあります。
どの程度保険料が上がるのか、次章では試算した結果をご紹介していきましょう。
4.車の修理に車両保険を使うと保険料が大幅アップする
車の修理で保険を使うと、翌年度の契約更新時に等級がダウンしてしまいます。
そして等級ダウンには
- 1等級ダウン…いたずらや台風・洪水などの水害を受けたなどで修理費用を補償してもらった場合
- 3等級ダウン…一般的な事故による損傷の修理費用を補償してもらった場合
という2種類があり、1等級ダウンでは1年間、3等級ダウンでは3年間「ペナルティ割引率(事故有の割引率)」が適用されてしまいます。
その結果として保険料が大幅に上がるのですが、イメージしづらいかと思いますので下記の試算表をご覧ください。
年次 | (A)保険を使用しなかった 場合の保険料(円) | 3等級ダウン事故の 場合の保険料(円) |
---|---|---|
1年目 | 123,340 | 182,800 |
2年目 | 120,950 | 178,040 |
3年目 | 118,580 | 173,280 |
合計 | 362,870 | 534,120 |
(A)との差額(円) | 0 | 171,250 |
※加入条件
- 保険等級:本年の保険等級を「15等級」とするため
- 保険の使用なし…翌年から16等級、17等級、18等級…と計算
- 3等級ダウン事故の場合…翌年から12等級(事故有3)、13等級(事故有2)、14等級(事故有1)…と計算
- 車種:日産 エクストレイル(NT32型)
- 初度登録:平成28年12月
- 使用目的:通勤通学使用
- 主な使用地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 年齢条件:26歳以上限定
- 運転者の範囲:本人・配偶者限定
- その他補償:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン(車両保険は一般条件)」を選択
今回の試算結果では、なんと3年間で17万円以上も保険料が高くなることが分かりました。
一般的な相場としても10~20万円は上がるため、保険を使うと保険料で損するということは理解できるでしょう。
とはいえ修理費用は高額なもので数十万円することも珍しくないため、使わざるを得ない場面も考えられます。
そこで次章では、車の修理に保険を使うべきか、もしくは使わないべきかといった点について、言及していきましょう。
5.車の修理に保険を「使わない」という判断基準
車の修理に保険を使うか使わないか考えるとき、実は「使わない」というケースを考えると簡単です。
その理由は「使わない判断基準の方がシンプルだから」です。
そこで下記に使わない判断基準を載せておきますので、ご覧ください。
- 事故の相手の保険で修理費用がすべて支払われるとき
- 保険料アップ分>修理費用のとき
それぞれ以下に分けて説明していきます。
事故の相手の保険で修理費用がすべて支払われるとき
事故を起こした時に相手がいる場合、自分と相手との間で「過失割合」というものが決められます。
そして過失割合が「0:100」となる場合には、すべての修理費用が相手の保険会社から支払われるのです。
そのためこのケースでは、修理によってあなたが金銭的に損することはなくなるため、納得できる修理をしてください。
ただし0:100となる事故のケースは限られており、基本的には
- 赤信号で止まっていた時に、信号無視の車が接触してきた
- 車が止まっている状態で追突された
- センターラインをオーバーした車が接触してきた
という3つに限られますから、注意が必要です。
保険料アップ分>修理費用のとき
先程の試算結果を引用すると、3年間で17万円の保険料アップでした。
しかし例えば5万円修理費用が必要な場合に、17万円の保険料アップをすると「12万円の損」となりますよね。
この場合には金銭的に損をしてしまうため、使うべきではないと判断してください。
ただし逆に修理費用が保険料アップ分を上回っている場合には、保険を使った方がお得であるため、存分に使うべきです。
ちなみに保険は「車の修理に何円使ったか」にかかわらず一律で保険料が上がりますので、使う場合にはしっかりと事故の損傷を治すべきと言えます。
また保険料アップ分の試算については、加入している保険会社や保険代理店に連絡すると、その場ですぐに試算してくれますので安心してください。
以上が判断基準でしたが、どうすればお得になるか理解できたでしょう。
とはいえもし保険を使った場合には、家計を圧迫するのは間違いありません。
そこで筆者としては、次章にて紹介する方法で保険料を安く抑え、保険料アップ分を少しでも取り戻すことをオススメします。
6.安い自動車保険を賢く探すなら「自動車保険一括見積もり」
保険料を安く抑える方法は非常に簡単で、「保険会社を切り替える」というだけで大丈夫です。
というのも自動車保険を提供している保険会社は、下記のように「ほとんど同条件でも大きな差額が出る」ということが少なくないからです。
自動車保険の種類 | 保険会社名 | 年間保険料(円) | 差額(円) |
---|---|---|---|
代理店型 | 損保ジャパン日本興亜 | 113,460 | 47,030 |
ダイレクト型 | ソニー損害保険 | 66,430 |
※保険料試算の条件
- ノンフリート等級:10等級(事故有係数0)
- 車種:ホンダ ステップワゴン RP3型(初度登録:平成27年12月)
- ASV割引:あり
- 使用目的:通勤通学
- 年間走行距離:11,000㎞以下
- 主な使用地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 運転者の年齢条件:26歳以上補償
- 運転者限定:本人・配偶者限定
- 車両保険:各保険会社の「一般型」でオススメされたプラン
- その他の条件:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン」、ソニー損保の「安心プラン」を選択
年間で47,000円の差額となるため、3年間に直すとおよそ141,000円となります。
つまり仮に17万円の保険料アップがあったとしても、その後141,000円お得になっていれば、意外と痛手ではなくなるのです。
そのため複数の保険会社を比較して最もお得な自動車保険に切り替えることが重要になるのですが、正直なところ「面倒くさい」と感じますよね。
そこで筆者としては、「自動車保険一括見積もり」というサービスを利用して、お得な自動車保険を見つけることをオススメします。
サービスの詳細は下記にしていきますが、短時間かつラクに、お得な自動車保険が簡単に見つかるのは間違いありませんよ。
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険一括見積もりとはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携している最大20社もの保険会社に一括して、ほとんど同じ条件の保険見積もりを依頼することができます。
そのためあなたは一度の申込みをするだけで、複数の保険会社の中から「最も年間保険料の安い自動車保険」を探し出すことができるのです。
また申込方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、年間走行距離など)
- あなたが必要としている補償内容に関する情報(車両保険の有無や損害賠償限度額など)
- あなた自身に関する情報(見積もり提示のためのメールアドレスや氏名など)
を入力するだけであるため、早い人で2分、遅い人でも5分前後あれば十分に申込みを完了させることができます。
つまり自動車保険一括見積もりは「最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるサービス」ということができ、お得になりたいあなたにとっては最適なサービスなのです。
とはいえまだ不安がありますよね。
その理由は「個人情報の入力には不安がある」「一括〇〇というサービスは申し込み後にしつこく電話がかかってきそうで嫌だ」というものでしょう。
そこで次に、自動車保険のプロである筆者が、自動車保険一括見積もりは安心して利用することのできるサービスなのか説明していきますので、そのままご覧ください。
安心して利用することはできる
先に結論を述べておきますが、自動車保険一括見積もりは「安心して利用することができるサービス」ということができます。
なぜなら当サイトでご紹介している自動車保険一括見積もりは、すべてが大手企業によって運営されているため「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」がしっかりと明記されており、結果的にあなたの個人情報が不正に使用されることは無いからだ。
また自動車保険一括見積もりと提携している保険会社に関しても、あなたが一度は耳にしたことのあるような大手保険会社ばかりですから、やはり個人情報の取扱には最新の注意を払っており、あなたの個人情報が不正に使用される可能性や流出してしまう危険性は皆無に等しいのです。
そのため自動車保険一括見積もりの申込みをするにあたり、個人情報の入力は心配ないと思ってください。
また申し込み後の電話勧誘に関しては、実は一切ありません。
というのも自動車保険一括見積もりを経由して保険会社に保険見積もりを依頼すると、ハガキ(DM)またはメールにて保険見積もりや、オトクなプレゼントキャンペーンの案内が提示されるだけであり、あなたに迷惑がかかることはないのです。
仮にキャンペーンの案内が邪魔だと感じた場合でも、簡単に配信の停止依頼をすることができますから、やはり安心できると思ってください。
以上のことから自動車保険一括見積もりは、最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるだけでなく、「安心して利用することのできるサービスである」ということができるのです。
そのためぜひ一度、簡単な申込みをして利用してくださいね。
意外なほどお得な保険料が提示され、満足できること間違いなしですよ!
【2021年最新】自動車保険一括見積もりサイトのオススメ
ここまでお読みいただいて、「自動車保険一括見積サービスって結構いいかも」と思っていただけた方が次に気になるのは、じゃあ具体的にどこで一括見積もり取ればいいの?」ではないでしょうか?
正直、自動車保険一括見積サービスは「ただの窓口」に過ぎませんので、どのサービスで見積もりを取ってもあまり損得はありません。
自動車保険一括見積サービスには大小さまざまなサイトが存在していますので、あまりに新しかったり、運営会社がハッキリしないところは避け、
- 運営会社が大きい
- 長期に渡ってサービスが継続している
- 多くの保険会社が加盟している
のポイントを満たすサイトを選ぶべきだと考えています。
そういう視点で筆者が選んだ自動車保険一括見積サイトをオススメ順でにしてみました。
実際に自動車保険一括見積もりを申し込みました!
下記のように各保険会社よりハガキで見積りが届きます。
第1位:1998年から運営と一番の歴史をほこる「保険スクエアbang!」
- 最大19社から見積もりが取れる
- 元東証マザーズに上場の株式会社ウェブクルーが運営(2017年現在は上場を廃止)
- 1998年から自動車保険一括見積サービスを開始した、運営歴19年の老舗
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第2位:参加保険会社数がNo.1「保険の窓口インズウェブ」
- 最大20社から見積もりが取れる
- 利用者累計900万人
- 2000年に自動車保険一括見積サービスを開始した、17年の実績
- gooランキング調べでは利用者数、使いやすいさ、わかりやすさ、安心度No.1(2016年4月調査)
- SBIホールディングス(東証一部)が運営
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第3位:家電などが当たるキャンペーンを実施「価格.com 自動車保険」
- 最大18社から見積もりが取れる
- 国内No.1の比較サイト価格.comが運営(※Nielsen Online 2016年4月調査)
- 東証一部上場
- 抽選で3ヶ月に一度20名に家電が当たるキャンペーンを実施
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
一目で分かる!自動車保険一括見積もりの比較表
また、各サイトに加盟する保険会社とサイトの基本情報を整理してみました。
確認項目 | インズウェブ | 保険スクエアBang! | 価格.com | |
---|---|---|---|---|
上場 | 上場(SBIホールディングス) | 非上場(ウェブクルー) | 上場 | |
サービス開始 | 2000年 | 1998年 | 不明 | |
利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
一括見積入力時間 | 5分 | 5分 | 5分 | |
保険会社 | オリコン満足度ランキング | 最大20社 | 最大19社 | 最大18社 |
イーデザイン損保 | 1位 | 〇 | 〇 | 〇 |
セゾン自動車火災 | 2位 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソニー損保 | 3位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チューリッヒ | 4位 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクサダイレクト | 5位 | 〇 | 〇 | 〇 |
AIU保険 | 6位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井ダイレクト損保 | 7位 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士火災海上 | 8位 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI損保 | 9位 | 〇 | 〇 | 〇 |
日新火災海上 | 10位 | 〇 | 〇 | |
東京海上日動火災 | 11位 | 〇 | 〇 | 〇 |
損保ジャパン日本興亜 | 12位 | 〇 | 〇 | 〇 |
朝日火災海上 | 13位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友海上火災 | 14位 | 〇 | 〇 | 〇 |
そんぽ24 | 15位 | 〇 | 〇 | 〇 |
共栄火災海上 | 16位 | 〇 | 〇 | |
あいおいニッセイ同和 | 17位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャブ保険 | 〇 | 〇 | ||
セコム損保 | 〇 | 〇 | ||
ゼネラリ | 〇 | 〇 | ||
全労済 | 〇 | 〇 |
※2024年11月時点の情報です。
※入力時間は筆者が実際に試した実績ですので、目安として参考ください。
この表を見ても、上位3サイト(保険の窓口インズウェブ、保険スクエアbang!、価格.com)は、ほとんどの評価上位の保険会社が加盟していることがおわかりいただけるかと思います。
正直なところ、1~2社ぐらいしか差がなく、上位保険会社はこの3サイトであれば参加しているので、どこを申し込んでも同じです。
そうなると逆に迷ってしまうかもしれませんが、一番歴史があり安心実績の「保険スクエアbang!」を筆者はオススメします。
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
7.まとめ
以上、車修理はどこですればいいのかという内容の解説を終了しますが、最後に当ページの内容をまとめておきましょう。
- 車の修理は大きく「ディーラー」「FC」「整備工場」の3つがある
- 車の修理は5つのプロ業者に任せると確実
- ディーラーに依頼しても、結局はプロ業者に外注される
- 探し方は難しいが、保険を使うと簡単に紹介してくれる
- 保険を使って車の修理をすると、翌年度以降の保険料が大幅に上がる
- 上がった保険料は「自動車保険一括見積もり」で簡単に、ある程度取り戻すことができる
【裏技】愛車を10円以上高く売る方法
車の乗り換え等で売却を考えている時、そのままディーラーに下取りしていませんか?
答えがYESな人は30秒時間をください。
10万円以上得するかもしれません!
ディーラーよりも高く売る方法・・・それは「カーセンサー」を使うことです。
カーセンサーを使うと、最大10社の査定額を比較できます。
各社が買取額を競ってくれるため高く売れるわけです。
もちろん、希望の売却額に届かなければ売らなくてもOK!