自動車メーカーでは毎年、新しくて魅力的な車を販売しています。
そのため「できるなら一度お試しで新車の試乗をしてみたい」なんて思ったことは一度や二度ではないでしょう。
そこでこう考えたはずです。
「そろそろ試乗予約をしてみようかな」と。
しかし現実的に考えると、やっぱり下記のような点に不安を感じてしまいますよね。
- 新車の試乗予約は絶対に必要なのか、できれば面倒だからしたくない
- 新車を試乗するときはどのような点をしっかりチェックすべきなのだろう
- 新車の試乗や予約をする場合、リスクなどの注意点を知っておきたい
- その他に新車の試乗予約でお得な特典があれば教えてほしい
そこで今回は、元ディーラー営業マンで新車の試乗予約を承っていた筆者が、ディーラーの内情を含めて詳しく解説していきましょう。
新車の試乗はリスクを正しく理解すれば楽しめるだけではなく、確実にお得な特典などを享受することができますから、ぜひ最後までご覧になって利用してくださいね。
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1.新車は試乗予約をしなければならない…わけではない
まず先に新車の試乗予約についてお話しておきますが、そもそも試乗予約は必須というわけではありません。
というのも新車をお客様に試乗してもらうということは、ディーラーとしては「客寄せ」といった意味があるのですが、予約を必須にしてしまうと「お客さんが来ない」という可能性があるのです。
あなた自身も「予約が面倒くさい」「なんとなく予約するのが気まずい」と思ったフシがあるでしょうが、その結果だれも試乗してくれなければ意味がありませんよね。
ですから、試乗予約が必須ではないため、突然ディーラーに訪問して「試乗させてください」というのはアリなのです。
ちなみに筆者が現役のディーラー営業マンだったとき、感覚値としては「土日を合わせても予約する人は1ヶ月に数回」という程度でした。
そのため比較的いつでも試乗OKという雰囲気であるケースが多いと思っても間違いないでしょう。
ただし例外的なケースもあります。
それは下記の通り。
- 人気車種で話題性が高い場合
- 訪問予定のディーラーに試乗車が用意されていない場合
それぞれ以下に分けて説明していきましょう。
ケース1.人気車種で話題性が高い場合
人気車種で話題性が高いときには、それだけ試乗したいと思っている人が非常に多くいます。
その場合、平日ならまだしも、土日に突然訪問して試乗をしようとしても「長時間の順番待ち」になる可能性があるのです。
例えばトヨタ86が復活した時や、ホンダがS660を発売した時など、非常に話題性が高かったことと、コアなファンが多かったことが影響して、試乗予約なしでは長く待たされることが多かったです。
そのためケースバイケースではありますが、「試乗予約をしておけば確実である」ということは頭に入れておいてください。
ケース2.訪問予定のディーラーに試乗車が用意されていない場合
そもそも訪問予定のディーラーに試乗車が用意されていないという場合があります。
その場合、ディーラーではお客様からの要望に沿って「グループのディーラーに試乗車を借りる」というのが一般的です。
つまり予約なしではそもそも車が用意してもらえないのです。
そのためディーラーで新車の試乗をする場合には、念のため公式ホームページなどから「試乗車の用意があるか」をチェックすることをオススメします。
ちなみに下記に試乗車検索のリンクを貼っておきますから、コチラからチェックすると確実です。
以上、試乗予約の仕組みについて紹介してきましたが、予約に関してはすでに悩みが解決できたでしょう。
しかしいざ試乗するときには、その車種が気になっているわけですから「色々チェックしておいた方が良いポイント」があります。
そこで次章では、実際に新車の試乗をする際のチェックポイントについて、簡単に紹介していきましょう。
2.プロがオススメする新車試乗の際のチェックポイント6つ
筆者がプロとして新車試乗の際にオススメするチェックポイントは、下記の6つです。
- 乗降のしやすさ
- 運転しているときに感じる車の大きさ
- ハンドルの軽さ
- 積載性の高さ
- アクセルを踏んだ時のスムーズさ
- ブレーキの利きやすさ
それぞれ当たり前だと思うかもしれませんが、非常に重要なポイントばかりですから以下の説明をしっかりご覧ください。
チェックポイント1.乗降のしやすさ
車の乗り降りのしやすさは、非常に重要です。
というのも毎日乗る車ですから、少しでも不満があると「積もり積もって我慢できなくなる」という人が多いからです。
実際、筆者自身も以前車高の低いセダンに乗っていたのですが、肥満体形であることを無視して購入したため、乗降に我慢できず2年で手放してしまいました。
そのため絶対に試乗時に「ストレスなく乗降できるか」という点はチェックしておきましょう。
チェックポイント2.運転しているときに感じる車の大きさ
車は外観を見ただけでは、その大きさをすべて把握することはできません。
- 意外と車幅が気になる(気にならない)
- 前方のノーズ部分で見えにくい(見えやすい)
- リア部分の長さが分かりづらい(分かりやすい)
- 小回りが想定外に効かない(効く)
など、乗り込んでから初めて大きさに対する意外な感想を持つことが多いのです。
仮に購入した場合、購入してから気付いたとしても後の祭りですから、必ず試乗時にチェックすることをオススメします。
チェックポイント3.ハンドルの軽さ
今どきの自動車は99%が「パワーステアリング」となっており、大きな力を使わずともハンドルを回すことが可能です。
しかし車の重さやメーカーの違いなどによって、各車種ごとに軽い・重いといった違いはあります。
ハンドルの軽さや重さには個人的に好き嫌いがはっきり分かれる部分ですが、実際に試乗した際には「自分の感覚に合っていない」と感じなければOKだと思って大丈夫です。
チェックポイント4.積載性の高さ
ここ最近販売されている車の多くは、実用性重視で「車内空間が非常に広い」ということを売りにしています。
しかし中には、車内空間を広くした代わりに「ラゲッジスペース=トランクスペースが狭い」というケースがよくあるのです。
そのため筆者としては、今乗っている車のトランクに積載している物を一度試乗車のラゲッジスペースに載せられるかチェックすることをオススメします。
ちなみに筆者が現役の営業マンだった時は、購入の意思が強いお客様全員に「一度ベビーカーからチャイルドシートまで載せてみてください」と言って確認してもらいました。
その結果、別の車種が売れることもありましたから、絶対にチェックすべきだと思ってください。
チェックポイント5.アクセルを踏んだ時のスムーズさ
ここ最近、どの車種でも「エンジンが小さくなっている」というのが一種のトレンドとなりつつあります。
スペック上のパワー感は従来モデルを大きく下回ることなく、むしろ高くなるのですが、これはあくまでスペック上の話です。
そのため今まで乗っていた車の感覚でアクセルを踏んでも、「あれ?全然進む感じがしないんだけど…」といった変な感じを受けることも少なくありません。
そのためアクセルを踏んだ時に、自分の想定と大きくかけ離れていないかは、きちんと確認しておいてください。
チェックポイント6.ブレーキの利きやすさ
ブレーキもアクセルと同じように、利きやすさに違いが出る部分です。
これは新車ということもあって「良く効く」というのはもちろんなのですが、実際には車重の変化などによって効きすぎてしまうor効かなすぎるといった、両極端の感想を持つ場合があります。
ただしブレーキに関しては、効きすぎてダメなことはありませんから、試乗時に「思ったよりも効かない」という場合は、今後の購入は見送った方が良いでしょう。
以上、試乗時のチェックポイントに関して紹介してきましたが、これでどこを見ておけばいいのか分かりましたよね。
そうすれば、後は実際に試乗する前に注意点さえ覚えておけば問題ありません。
次章ではそんな注意点について詳しく解説していきますのでご覧ください。
3.新車の試乗・予約をする場合の注意点5つ
実際に新車の試乗や、試乗予約をする場合には、下記に箇条書きした5つの注意点を守ってください。
- 購入する気満々のお客様だと思われない
- 絶対に事故を起こさない
- 交通法規を守る
- 超人気車種の場合は2週間以上前に試乗予約をしておく
- 個人情報がディーラーに知られてしまう
それぞれ以下に分けておきますが、万が一の場合には賠償問題になりかねませんので、あらかじめチェックしておいてください。
注意点1.購入する気満々のお客様だと思われない
まず購入する気満々で行ってはいけません。
というのもディーラー側からすると「これから買うぞ!」という感じの強いお客様ほど、最初からカモにする気満々で接客してしまうからです。
どうしても新車の販売利益などが営業手当に絡んできますので仕方ないのですが、最初から購入の意思を強く見せすぎると、足元を見られて余計な営業をかけられてしまいます。
ただし本当に購入する気があるなら、試乗中に
- 意外と良い感じだね~
- これで購入しやすい価格帯なら検討したいんだけど…
といったように「まだ購入は決定ではないけど、大きな迷いがある」というテイを装ってください。
そうすれば足元を見られることなく、ガッツリ交渉しながら購入までスムーズに商談を進められます。
注意点2.絶対に事故を起こさない
仮にあなたが試乗車で事故を起こしてしまった場合、それはすべて「あなたの責任」として処理されてしまいます。
そのため前提条件としては、絶対に事故を起こしてはならないということ。
そして万が一事故を起こすと、基本的には下記の通りの手続きをすることになります。
- 修理費用を補償する
- 補償するために自分の自動車保険の「車両保険」を使うことになる
- 翌年度の契約から保険料が大幅アップ
つまり試乗車で事故を起こしてしまうと、金銭的な損を絶対にするのです。
また制止を振り切って悪質な運転などをした場合には、損害賠償の対象となってしまう可能性もありますから、必ず事故を起こさない安全運転を心がけてください。
注意点3.交通法規を守る
コチラも事故と同じことなのですが、交通法規を守らずに違反した場合、その責任はすべてお客様の物として処理されます。
そのため例えば駐車違反をした場合や、スピード違反をした場合などは、すべてあなたの責任となってしまうのです。
ですから試乗車を運転する際は、より慎重に安全運転を心がけるとともに、交通法規を順守するようにしてください。
注意点4.超人気車種の場合は2週間以上前に試乗予約をしておく
超人気車種の場合は、先ほども述べた通り「待ち時間が長くなってしまう」ということができます。
そのため必ず2週間以上前には、試乗予約をしておいてください。
そうすれば先に時間の確保ができるため、効率よく試乗をすることが可能になります。
またあなたが試乗したい車が人気車種かどうか分からない場合には、やはり試乗予約をしておいてください。
そうすれば間違いなく時間を無駄にすることなく、試乗することが可能です。
注意点5.個人情報がディーラーに知られてしまう
仕方のないことではありますが、新車の試乗をする際にはディーラーに個人情報を渡すことになります。
というのも試乗前に、ディーラーに免許証情報を控えられるほか、アンケートなどに記入しなければならないからです。
そのため100%個人情報がバレると思っておいてください。
ちなみに個人情報がバレた場合、どのようなことが起こるか下記に箇条書きしておきました。
- 営業マンのノルマが足りないときに営業の電話がくる
- 定期的にDMが届くようになる
営業電話に関しては「今はいらない」とハッキリ言えば、その後しつこく営業をかけてくることはありません。
また定期的に来るDMも、例えば「オイル交換無料チケット」などのお得情報が記載されているケースがあります。
そのため基本は捨ててしまっても構いませんから、それほど迷惑なものではないと思っても大丈夫です。
以上、試乗および試乗予約をする際の注意点に関して紹介してきましたが、これだけをしっかり抑えておけば何も問題ありません。
ただ、最後に「覚えておくとお得な試乗の特典」について紹介しておきますから、このまま最後まで読み進めてくださいね。
4.新車購入時のチェックすべきポイント
その他のチェックポイントとして、特典が受けられるものを下記にピックアップしてみました。
- プレゼントキャンペーンには全力で乗っかるのがオススメ
- 長期貸し出しキャンペーンは積極活用する
- 平日なら規定外の長距離コースを試乗できることもある
せっかく試乗をするのであれば無駄に時間だけ消費するのはもったいないですよね。
コチラについてもそれぞれ紹介していきますから、ぜひご覧になって少しでもお得になってください。
特典1.プレゼントキャンペーンには全力で乗っかるのがオススメ
ディーラーでよくあるキャンペーンですが「試乗をすると○○プレゼント」ということはよくあります。
せっかく試乗を検討しているのであれば、全力で乗っかることをオススメします。
というのも、どのみちアンケートなどは書かされますし、見積提示などをされてしまうからです。
プレゼントもボックスティッシュやオイル交換無料券など、意外と役立つものばかりですから、今検討しているタイミングで合致するものがあれば絶対に適用させましょう。
特典2.長期貸し出しキャンペーンは積極活用する
ディーラーでは長期貸し出しのキャンペーンを実施しているケースがあります。
例えば日産リーフでは1泊2日の試乗体験を実施しています。
その他にも、これまで筆者が知る限りでは下記のような長期貸し出しをしていました。
- 三菱アウトランダーPHEV…1週間
- レクサスSUV系ラインナップ…1泊2日
- 地元のカローラ店のハイブリッドカー…2泊3日
また輸入車ディーラーでも意外と1~2泊程度の貸し出しをするケースがありますから、積極的に活用すると「日常の足としての感覚」がよく分かりますので、オススメです。
ただしこれら長期貸し出しは、基本的にあらかじめ予約が必要なものばかりです。
そのため気になる車種が長期貸し出しに対応している場合には、必ず前もって予約を完了させておいてくださいね。
特典3.平日なら規定外の長距離コースを試乗できることもある
実は平日であれば、ビックリするほどの長距離コースで試乗をすることが可能なケースが多いです。
その理由は単純で、営業マンとしては平日が「超ヒマ」だから。
というのも来店されるお客様も少ないですし、意外とやることが少ないため、試乗に来たお客様を特別扱いすることなど朝飯前なのです。
そのため例えば筆者の経験則から述べると、ディーラーの規定で決まっていたコースが5㎞程度だったのですが、筆者や同僚は
- 高速道路を含めた40㎞のドライブ(高速料金はお客様持ち)
- バイパス道路を使って隣県までの長距離ドライブ
など対応していました。
お客様の試乗にお付き合いするとかなりの時間をつぶせますし、お客様自身もお時間が許せば「かなり楽しいひととき」になりますよね。
そのため平日に試乗をしてしまえば、かなり長時間にわたって乗車できる可能性が高くなると思ってください。
ちなみに休日に試乗をする場合には、正直なところ「短距離であっという間に終わってしまった」というケースが多くあります。
そのため筆者としては本気で購入を検討する車の場合には、ガッツリ体験するためにも平日でしっかり試乗をすることをオススメします。
5.まとめ
以上、新車の試乗予約に関する解説を終了しますが、最後に当ページの内容をまとめておきましょう。
- 新車の試乗予約は必ずしも必要なものではない
- ただし人気車種などの場合には、混みあう場合や、他ディーラーから借りるケースがあるため、予約をすることがオススメ
- 試乗をする際には「すべて自己責任」となるため、十分注意をして運転しなければならない
- 試乗によってプレゼントや長期貸し出しなどの恩恵を受けられるため、その場合には積極的に活用するのがオススメ
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ディーラーよりも高く売る方法・・・それは「カーセンサー」を使うことです。
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各社が買取額を競ってくれるため高く売れるわけです。
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