車の修理費用が高額になってしまうと、一括して支払うのは難しくなりますよね。
そのため修理費用の分割払いをディーラーや整備工場に依頼したくなるのは当然です。
しかし実際のところ、ディーラーや整備工場では分割払いに対応してくれるのか心配ではありませんか?
そこで今回は、元ディーラーの営業マンである筆者が車の修理費用の分割払いに関して、詳しく解説していきましょう。
ちなみに筆者は保険代理店でも営業マンをしていた経験がありますから、自動車保険の観点からもしっかり解説していきます。
最後まで読み進めていけば、高額な修理費用でも「何とかなりそうだ」というメドが付けられることは間違いありませんよ!
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1.車の修理費用の分割払いは「相談する」しか方法が無い
先に結論を述べておくが、車の修理費用を分割払いで対応してもらうには、ディーラーや整備工場と「相談するしかない」というのが正直なところです。
というのも車の修理をするときには、依頼をしてきた顧客と相談して「概算見積もりの提示をしてから」修理を実施していくからです。
そのためディーラーや整備工場としては、そもそも分割払いによる対応を考えておらず、最初から「見積提示をして一括払いしてもらえる」と想定していると思ってください。
つまりディーラーや整備工場にて車の修理を依頼したとしても、分割払いをしたければ相談する以外にないというわけなのです。
とはいえディーラーや整備工場も、高額な修理費用をすぐに一括払いできると思っているわけではありません。
そして「確実に回収できて初めて利益になる」と考えているため、顧客の家計状況によっては「特例として分割払いOK」としてくれるのです。
実際、筆者の勤務するディーラーでも、一部のお客様(特に法人顧客)に対しては、相談のもと分割払いにて確実な回収をしています。
ちなみに「高額すぎるので分割対応してほしい」と相談すると、「確実に回収できる可能性が高くなるなら…」という理由でOKしてくれるケースは非常に多いと思っても大丈夫です。
そのため相談なしには、分割払いの対応が「そもそもされない」と思っておきましょう。
ただし相談しても
- ディーラーや整備工場が受け付けない
- 以前「未払い」など、問題があったため「前払い」と言われた
という場合には、別の突破口を探す必要があります。
そこで次章では、分割払いと同じように「今手元の資金で一括払いをせずに済む方法」について紹介していきましょう。
2.ディーラーや整備工場が分割不可の場合には2つの突破口がある
ディーラーや整備工場に相談しても、分割払いを拒否されてしまった場合には、下記に挙げた2つの方法によってある程度解決することができます。
- 一般ローン
- 「車両保険」による補償を受ける
それぞれ以下に分けて説明していくので読み進めてください。
方法1.一般ローン
一般ローンは金融機関によって様々な呼び方をされているが、簡単に説明すると「何にでも使っても大丈夫なローン」
実は「マイカーローン」という選択肢を考えがちなのだが、マイカーローンはあくまで「車の購入をするときのローン」であるため、修理費用までは補償してくれません。
そのため一般ローンの利用をすることになるのです。
ただし一般ローンは金利が高く、例えば名古屋銀行の「フリーローン」では、年利が3.5~13.5%であるため、「カードローン」などと同類ということもできます。
非常に高額な場合で、なおかつ分割払いを断られたため「支払いが不可能」というケース以外では筆者はオススメではありません。
一方、オススメなのは次に紹介する方法なので、コチラを重点的にご覧ください。
方法2.「車両保険」による補償を受ける
車の修理費用は、実は「自動車保険に付帯させた車両保険で補償できる」という可能性があります。
というのも車両保険は事故による「車両そのものの損傷」に対する修理費用を、車両別に設定された金額まで補償してくれるという特徴があるからです。
しかし車両保険には
- 一般型…自損事故(電柱にぶつけた)などの場合の修理費用も補償してくれるタイプ
- 車対車限定型(エコノミー型)…自損事故は補償されないタイプ
という2種類があるため、自損事故によって車が損傷し、車対車限定型の車両保険を付帯させていた場合には、補償を受けることはできません。
また仮に車両保険から修理費用を補償してもらう場合には、翌年度の等級が1等級または3等級ダウンし、それぞれ1年・3年のペナルティ割引率が適用されてしまうのです。
実際に、下記に試算した結果を載せておくのでご覧ください。
通常時 年間保険料(円) | 1等級ダウン 事故有1年の保険料(円) | 上昇額(円) |
---|---|---|
111,540 | 156,330 | 44,790 |
通常時 年間保険料(円) | 3等級ダウン 事故有3年の保険料(円) | 上昇額(円) |
---|---|---|
111,540 | 164,850 | 53,310 |
※保険料試算条件
- 現在の等級:15等級
- 車種:ステップワゴンスパーダ(RP3型)
- 主な使用用途:通勤・通学使用
- 免許証の色:ゴールド
- 年齢条件:26歳以上補償
- 運転者の範囲:本人・配偶者限定
- その他補償内容:損保ジャパンの補償充実プランを選択
しかし基本的に上記の金額よりも修理費用の方が高い場合には、車両保険から補償してもらった方がお得になるため、車両保険の利用がオススメといえます。
ちなみに車両保険による補償を検討する場合には、保険会社に一度相談することになるのですが、その際に
- 保険料アップとのバランスを見ると損してしまうため使わない方が良い
- 保険料アップよりも修理費用の方が大きいため、使った方が良い
といったアドバイスを必ずしてくれるため、心配せずとも間違いなく判断できるため大丈夫ですよ。
以上の説明から、車両保険が使えるなら使った方が良いということは、十分に理解できたでしょう。
しかし車両保険を使ってしまうと、いくらお得だからと言っても「保険料が格段にアップしてしまう」という事実に変わりありません。
その場合に筆者としては「最初から保険料の安い自動車保険への切り替え」も実施してしまえば、意外と負担が大きくならずに済むためオススメです。
3.高くなった保険料は「最初から安い自動車保険」に切り替えればOK
車両保険を使えるなら使った方が良い、しかし保険料はグッと上がってしまうため、良し悪しということができます。
しかし仮に保険料が「あまり高くならずに済むなら…」と考えると、絶対に車両保険を使った方が良いですよね。
そこで下記に、大手保険会社2社を比較した、ほとんど同条件の保険料比較結果を載せておきますのでご覧ください。
保険会社名 | 年間保険料(円) | 差額(円) |
---|---|---|
損保ジャパン日本興亜 | 113,460 | 47,030 |
ソニー損害保険 | 66,430 |
※保険料試算の条件
- ノンフリート等級:10等級(事故有係数0)
- 車種:ホンダ ステップワゴン RP3型(初度登録:平成27年12月)
- ASV割引:あり
- 使用目的:通勤通学
- 年間走行距離:11,000㎞以下
- 主な使用地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 運転者の年齢条件:26歳以上補償
- 運転者限定:本人・配偶者限定
- 車両保険:各保険会社の「一般型」でオススメされたプラン
- その他の条件:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン」、ソニー損保の「安心プラン」を選択
ご覧いただくと分かるように、なんと今回のケースでは47,000円もの保険料差が生まれるのです。
先程ご覧いただいた上昇額が「5万円前後」であることを考えると、保険会社の切り替えをすれば「十分もとの保険料程度に戻すことは可能」ということが分かりますよね。
そのため筆者としては、しっかりと何社もの保険会社で保険料比較を行い、間違いなく最も安い自動車保険に加入することをオススメしています。
とはいえ問題なのは、複数社で保険料比較をするためには、複数の保険見積もりを作成して比較することでしょう。
とてもではありませんが、面倒くさいですよね。
そこで次章にて紹介するサービスを利用することをオススメします。
このサービスならたった一度の手間はかかりますが、間違いなく最安の保険料の自動車保険が見つかりますよ!
4.最安の保険料で自動車保険に加入するなら「自動車保険一括見積もり」
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険一括見積もりとはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携している最大20社もの保険会社に一括して、ほとんど同じ条件の保険見積もりを依頼することができます。
そのためあなたは一度の申込みをするだけで、複数の保険会社の中から「最も年間保険料の安い自動車保険」を探し出すことができるのです。
また申込方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、年間走行距離など)
- あなたが必要としている補償内容に関する情報(車両保険の有無や損害賠償限度額など)
- あなた自身に関する情報(見積もり提示のためのメールアドレスや氏名など)
を入力するだけであるため、早い人で2分、遅い人でも5分前後あれば十分に申込みを完了させることができます。
つまり自動車保険一括見積もりは「最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるサービス」ということができ、お得になりたいあなたにとっては最適なサービスなのです。
とはいえまだ不安がありますよね。
その理由は「個人情報の入力には不安がある」「一括〇〇というサービスは申し込み後にしつこく電話がかかってきそうで嫌だ」というものでしょう。
そこで次に、自動車保険のプロである筆者が、自動車保険一括見積もりは安心して利用することのできるサービスなのか説明していきますので、そのままご覧ください。
安心して利用することはできる
先に結論を述べておきますが、自動車保険一括見積もりは「安心して利用することができるサービス」ということができます。
なぜなら当サイトでご紹介している自動車保険一括見積もりは、すべてが大手企業によって運営されているため「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」がしっかりと明記されており、結果的にあなたの個人情報が不正に使用されることは無いからだ。
また自動車保険一括見積もりと提携している保険会社に関しても、あなたが一度は耳にしたことのあるような大手保険会社ばかりですから、やはり個人情報の取扱には最新の注意を払っており、あなたの個人情報が不正に使用される可能性や流出してしまう危険性は皆無に等しいのです。
そのため自動車保険一括見積もりの申込みをするにあたり、個人情報の入力は心配ないと思ってください。
また申し込み後の電話勧誘に関しては、実は一切ありません。
というのも自動車保険一括見積もりを経由して保険会社に保険見積もりを依頼すると、ハガキ(DM)またはメールにて保険見積もりや、オトクなプレゼントキャンペーンの案内が提示されるだけであり、あなたに迷惑がかかることはないのです。
仮にキャンペーンの案内が邪魔だと感じた場合でも、簡単に配信の停止依頼をすることができますから、やはり安心できると思ってください。
以上のことから自動車保険一括見積もりは、最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるだけでなく、「安心して利用することのできるサービスである」ということができるのです。
そのためぜひ一度、簡単な申込みをして利用してくださいね。
意外なほどお得な保険料が提示され、満足できること間違いなしですよ!
【2021年最新】自動車保険一括見積もりサイトのオススメ
ここまでお読みいただいて、「自動車保険一括見積サービスって結構いいかも」と思っていただけた方が次に気になるのは、じゃあ具体的にどこで一括見積もり取ればいいの?」ではないでしょうか?
正直、自動車保険一括見積サービスは「ただの窓口」に過ぎませんので、どのサービスで見積もりを取ってもあまり損得はありません。
自動車保険一括見積サービスには大小さまざまなサイトが存在していますので、あまりに新しかったり、運営会社がハッキリしないところは避け、
- 運営会社が大きい
- 長期に渡ってサービスが継続している
- 多くの保険会社が加盟している
のポイントを満たすサイトを選ぶべきだと考えています。
そういう視点で筆者が選んだ自動車保険一括見積サイトをオススメ順でにしてみました。
実際に自動車保険一括見積もりを申し込みました!
下記のように各保険会社よりハガキで見積りが届きます。
第1位:1998年から運営と一番の歴史をほこる「保険スクエアbang!」
- 最大19社から見積もりが取れる
- 元東証マザーズに上場の株式会社ウェブクルーが運営(2017年現在は上場を廃止)
- 1998年から自動車保険一括見積サービスを開始した、運営歴19年の老舗
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第2位:参加保険会社数がNo.1「保険の窓口インズウェブ」
- 最大20社から見積もりが取れる
- 利用者累計900万人
- 2000年に自動車保険一括見積サービスを開始した、17年の実績
- gooランキング調べでは利用者数、使いやすいさ、わかりやすさ、安心度No.1(2016年4月調査)
- SBIホールディングス(東証一部)が運営
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第3位:家電などが当たるキャンペーンを実施「価格.com 自動車保険」
- 最大18社から見積もりが取れる
- 国内No.1の比較サイト価格.comが運営(※Nielsen Online 2016年4月調査)
- 東証一部上場
- 抽選で3ヶ月に一度20名に家電が当たるキャンペーンを実施
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
一目で分かる!自動車保険一括見積もりの比較表
また、各サイトに加盟する保険会社とサイトの基本情報を整理してみました。
確認項目 | インズウェブ | 保険スクエアBang! | 価格.com | |
---|---|---|---|---|
上場 | 上場(SBIホールディングス) | 非上場(ウェブクルー) | 上場 | |
サービス開始 | 2000年 | 1998年 | 不明 | |
利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
一括見積入力時間 | 5分 | 5分 | 5分 | |
保険会社 | オリコン満足度ランキング | 最大20社 | 最大19社 | 最大18社 |
イーデザイン損保 | 1位 | 〇 | 〇 | 〇 |
セゾン自動車火災 | 2位 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソニー損保 | 3位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チューリッヒ | 4位 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクサダイレクト | 5位 | 〇 | 〇 | 〇 |
AIU保険 | 6位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井ダイレクト損保 | 7位 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士火災海上 | 8位 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI損保 | 9位 | 〇 | 〇 | 〇 |
日新火災海上 | 10位 | 〇 | 〇 | |
東京海上日動火災 | 11位 | 〇 | 〇 | 〇 |
損保ジャパン日本興亜 | 12位 | 〇 | 〇 | 〇 |
朝日火災海上 | 13位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友海上火災 | 14位 | 〇 | 〇 | 〇 |
そんぽ24 | 15位 | 〇 | 〇 | 〇 |
共栄火災海上 | 16位 | 〇 | 〇 | |
あいおいニッセイ同和 | 17位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャブ保険 | 〇 | 〇 | ||
セコム損保 | 〇 | 〇 | ||
ゼネラリ | 〇 | 〇 | ||
全労済 | 〇 | 〇 |
※2024年11月時点の情報です。
※入力時間は筆者が実際に試した実績ですので、目安として参考ください。
この表を見ても、上位3サイト(保険の窓口インズウェブ、保険スクエアbang!、価格.com)は、ほとんどの評価上位の保険会社が加盟していることがおわかりいただけるかと思います。
正直なところ、1~2社ぐらいしか差がなく、上位保険会社はこの3サイトであれば参加しているので、どこを申し込んでも同じです。
そうなると逆に迷ってしまうかもしれませんが、一番歴史があり安心実績の「保険スクエアbang!」を筆者はオススメします。
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
5.まとめ
以上、車の修理費用の分割払いに関する解説を終了しますが、最後に当ページの内容をまとめておきましょう。
- 車の修理費用の分割払いは、基本的にディーラーも整備工場も想定していないため「できない」が正解
- ただし確実に回収できるのであれば、受け付けてくれるディーラーや整備工場が多いのも事実である
- 仮に分割払いにどうしても対応されない場合には、車両保険の使用も検討する
- 車両保険を使って保険料が高くなっても、「自動車保険一括見積もり」を使えば最安でお得な自動車保険に加入できるため、損を最小限に抑えられる
【裏技】愛車を10円以上高く売る方法
車の乗り換え等で売却を考えている時、そのままディーラーに下取りしていませんか?
答えがYESな人は30秒時間をください。
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ディーラーよりも高く売る方法・・・それは「カーセンサー」を使うことです。
カーセンサーを使うと、最大10社の査定額を比較できます。
各社が買取額を競ってくれるため高く売れるわけです。
もちろん、希望の売却額に届かなければ売らなくてもOK!