離婚するとき、身の回りで様々なことを変更しなければなりません。
それは自動車保険でも同じく、離婚後に必要な手続きは少なくありません。
そして離婚後にしなければならない手続きを完了させなければ、仮にあなたが事故を起こしてしまった時に「補償されずに多額の負債を抱える」なんてことにもなりかねない。
そこで今回は、元保険代理店の自動車保険営業マンである筆者が、離婚時に必要な自動車保険の手続きについて、詳しく解説していきましょう。
内容は非常に簡単であるため、きちんと読み進めて手続きを完了させてくださいね。
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1.離婚した時は自動車保険の手続きが4つある
離婚した時、自動車保険では4つの手続きをする必要があります。
どれも難しいものではないのだが、これらの内どれかを欠かしてしまうと「補償されない」「割高な保険料を支払わなければならない」といった、まさにあなたが損してしまう状況になってしまいまうのです。
そこで早速、これらの手続きを4つ下記に箇条書きしておきました。
- 保険契約者の名義変更
- 自動車保険の解約
- 記名被保険者の名義変更
- 運転者限定条件の変更
それぞれの手続き方法などについては、以下に分けて説明しておきましょう。
手続き1.保険契約者の名義変更
自動車保険の年間保険料を支払う人を「保険契約者」といいます。
厳密に言うと保険契約者はだれであっても構わないため、例えば別れた配偶者の方の名義でも問題はありません。
しかし保険契約者は自動車保険の契約内容を好きに変更することができますから、やはり別れた相手の名義のままにするわけにはいかないのです。
そのため必ず保険契約者の名義を、あなた(もしくはあなたの代わりに保険料支払いをしてくれる信頼できる人)にしておかなければならないと覚えておきましょう。
名義変更の手続きに関しては実は簡単で、加入している保険会社または保険代理店へ「離婚に伴って契約者の名義変更をしたい」と伝えるだけで良い
そうすると、保険会社から必要書類(車検証や保険証券など)の案内がされ、後は保険会社に任せておけば問題なく完了します。
手続き2.自動車保険の解約
離婚に伴って自動車保険を解約する場合もありますが、その場合にもやはり契約者本人が保険会社へ連絡をしなければなりません。
解約で必要なのはそれだけなのですが、
- 解約返戻金
- 中断証明書の発行
に注意してください。
解約返戻金とは保険契約期間の途中で解約した場合に、先払いしておいた保険料が返金されることを指しますが、実際に支払った金額よりも少なくなってしまいます。
なぜなら「短期率」という途中解約のペナルティのようなものがかけられてしまうためです。
そのため解約をする場合には早めを連絡することが重要になります。
また中断証明書とは、今の等級を最大10年間保存しておき、次に自動車保険の契約をするときに途中から始められる証明書です。
そのため下図を見ても分かる通り、必ず発行すべき書類といえるのです。
等級 | 年間保険料(円) | 6等級との保険料差(円) |
---|---|---|
6 | 110,770 | 0 |
20 | 49,000 | 61,770 |
※保険料算出条件(2025年1月現在)
- 事故有:0
- 運転者:本人配偶者限定
- 年齢条件:26歳以上補償
- 居住地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 使用用途:通勤通学片道10km未満
- 年間走行距離:5000~10000km
- その他補償:チューリッヒのオススメプランを選択
とはいえ中断証明書の発行には「廃車や譲渡など、あなたの手元に車がないこと」という大きな条件がありますから、
- 元配偶者へ「譲渡した」ということが分かる書類(譲渡証明書など)
- 元配偶者の車を売却したということが分かる書類(一時抹消のコピーなど)
を用意しなければならないのです。
保険会社や売却先のディーラーや車買取店に聞けば丁寧に教えてくれますから、多少手間をかけても「将来的にお得になる可能性」は残しておくことがベストだと思ってください。
手続き3.記名被保険者の名義変更
記名被保険者と保険契約者は混同してしまいがちなのですが、被保険者は「補償の対象となる人」のことを指しています。
そのため元配偶者が被保険者である場合は、被保険者を家族の中の別の人に変更する必要があるということです。
被保険者の変更に関しても保険会社や保険代理店に問い合わせるだけで簡単にできますがから安心してください。
また他に被保険者となる人がいない場合には、前述した手続きにのっとって解約&中断することをオススメします。
手続き4.運転者限定条件の変更
自動車保険の補償内容には様々なものがありますが、中でも離婚と関係の深いのは「運転者限定条件」です。
運転者限定条件とは、大まかに
- 限定無し
- 家族限定
- 本人・配偶者(夫婦)限定
- 本人限定
という4種類があるのですが、結婚していた人の多くは「本人・配偶者限定」を選択することで、保険料を抑えています。
とはいえ離婚してしまうということは、「配偶者」は余計になってしまうので、削って保険料をさらに抑えるべきといえます。
この手続きも保険会社または保険代理店に連絡するだけで、基本的には完了しますから安心してください。
また保険会社によっては本人限定を選択できない場合もありますから、必ず契約している保険会社への確認は必要になります。
とはいえ、被保険者や保険契約者の変更などを依頼するときに、同時に運転者限定条件についても聞かれますから、それほど心配する必要はありません。
以上が離婚をしたときの自動車保険に関する4つの手続きであり、「保険会社に任せれば大丈夫」ということは理解できたでしょう。
また手続きとは関係ないのですが「離婚する際に必要な調停などの手続きに、弁護士費用特約は使えないものか…」と気になるかもしれませんね。
その点については、次章にて簡単に説明していきましょう。
2.離婚するときに「弁護士費用特約」は使えるのか
先に結論を述べておきますが、離婚調停などに弁護士費用特約を使用することはできません。
自動車保険の特約として付帯する弁護士費用特約は、「あなたが過失0の事故に合った場合に、利用できる特約」であり、自動車事故以外のときに使用することは原則としてできない
そのため離婚にかかわる交渉には、自分で弁護士に依頼する必要があります。
また弁護士費用特約に関しては、こちらのページでより詳しく解説していますから、気になる場合はご覧ください。
また弁護士費用特約について説明したので、次章にて弁護士費用特約などに関係する「家族」に関して、離婚との関係を解説していきましょう。
3.「家族」の定義に要注意
前述した弁護士費用特約などでは、よく「家族の誰かが付帯させていれば、ほかの家族も使える特約」という説明がされます。
そのため家族間で2人以上が弁護士費用特約を付帯させてしまうと、例え別の保険会社だったとしても「重複して保険料を支払うため損」ということができるのです。
とはいえ保険会社のいう家族は、「同居している親族または別居している未婚の子」という定義になっています。
つまり離婚した元配偶者だけが弁護士費用特約を付帯させている場合には、あなたは新たに付帯させなければならなくなるのです。
またあなたのお子様が離婚をしたケースを考えると、お子様は未婚ではなくなるため、別居中の場合には家族に該当しなくなってしまいます。
そして家族間で重複に気を付けるべき特約は
- 弁護士費用特約
- 人身傷害保険
- ファミリーバイク特約
が主なものですから、離婚時にはきちんと「改めて付帯させる特約」は十分に確認しなければなりません。
以上の説明から、離婚した時にすべき手続きや注意点については、もう大丈夫でしょう。
しかし筆者としては、自動車保険の内容などを見直すこのタイミングこそ「お得な自動車保険に加入しなおすチャンス」だと思っています。
なぜなら自動車保険の内容を確認することはあまりなく、毎年「いつも通りで」と思っている人が多いからです。
そこで次章では、離婚後に最もお得な自動車保険に加入する方法としてオススメな「自動車保険一括見積もり」というサービスを紹介していきましょう。
4.離婚後に最もお得な自動車保険を探すなら「自動車保険一括見積もり」が便利
最もお得な自動車保険は、複数の保険会社でほとんど同条件の保険見積もりを作成し、それぞれを比較していく必要があります。
しかし自力で何社もの保険見積もりを作成することは面倒くさいですよね。
そこでオススメなのが「自動車保険一括見積もり」です。
このサービスを利用することで、簡単かつラクに、最もお得な自動車保険が一気に見つかりますよ!
ぜひ下記の説明をご覧になって利用してくださいね。
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険一括見積もりとはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携している最大20社もの保険会社に一括して、ほとんど同じ条件の保険見積もりを依頼することができます。
そのためあなたは一度の申込みをするだけで、複数の保険会社の中から「最も年間保険料の安い自動車保険」を探し出すことができるのです。
また申込方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、年間走行距離など)
- あなたが必要としている補償内容に関する情報(車両保険の有無や損害賠償限度額など)
- あなた自身に関する情報(見積もり提示のためのメールアドレスや氏名など)
を入力するだけであるため、早い人で2分、遅い人でも5分前後あれば十分に申込みを完了させることができます。
つまり自動車保険一括見積もりは「最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるサービス」ということができ、お得になりたいあなたにとっては最適なサービスなのです。
とはいえまだ不安がありますよね。
その理由は「個人情報の入力には不安がある」「一括〇〇というサービスは申し込み後にしつこく電話がかかってきそうで嫌だ」というものでしょう。
そこで次に、自動車保険のプロである筆者が、自動車保険一括見積もりは安心して利用することのできるサービスなのか説明していきますので、そのままご覧ください。
安心して利用することはできる
先に結論を述べておきますが、自動車保険一括見積もりは「安心して利用することができるサービス」ということができます。
なぜなら当サイトでご紹介している自動車保険一括見積もりは、すべてが大手企業によって運営されているため「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」がしっかりと明記されており、結果的にあなたの個人情報が不正に使用されることは無いからだ。
また自動車保険一括見積もりと提携している保険会社に関しても、あなたが一度は耳にしたことのあるような大手保険会社ばかりですから、やはり個人情報の取扱には最新の注意を払っており、あなたの個人情報が不正に使用される可能性や流出してしまう危険性は皆無に等しいのです。
そのため自動車保険一括見積もりの申込みをするにあたり、個人情報の入力は心配ないと思ってください。
また申し込み後の電話勧誘に関しては、実は一切ありません。
というのも自動車保険一括見積もりを経由して保険会社に保険見積もりを依頼すると、ハガキ(DM)またはメールにて保険見積もりや、オトクなプレゼントキャンペーンの案内が提示されるだけであり、あなたに迷惑がかかることはないのです。
仮にキャンペーンの案内が邪魔だと感じた場合でも、簡単に配信の停止依頼をすることができますから、やはり安心できると思ってください。
以上のことから自動車保険一括見積もりは、最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるだけでなく、「安心して利用することのできるサービスである」ということができるのです。
そのためぜひ一度、簡単な申込みをして利用してくださいね。
意外なほどお得な保険料が提示され、満足できること間違いなしですよ!
【2021年最新】自動車保険一括見積もりサイトのオススメ
ここまでお読みいただいて、「自動車保険一括見積サービスって結構いいかも」と思っていただけた方が次に気になるのは、じゃあ具体的にどこで一括見積もり取ればいいの?」ではないでしょうか?
正直、自動車保険一括見積サービスは「ただの窓口」に過ぎませんので、どのサービスで見積もりを取ってもあまり損得はありません。
自動車保険一括見積サービスには大小さまざまなサイトが存在していますので、あまりに新しかったり、運営会社がハッキリしないところは避け、
- 運営会社が大きい
- 長期に渡ってサービスが継続している
- 多くの保険会社が加盟している
のポイントを満たすサイトを選ぶべきだと考えています。
そういう視点で筆者が選んだ自動車保険一括見積サイトをオススメ順でにしてみました。
実際に自動車保険一括見積もりを申し込みました!
下記のように各保険会社よりハガキで見積りが届きます。
第1位:1998年から運営と一番の歴史をほこる「保険スクエアbang!」
- 最大19社から見積もりが取れる
- 元東証マザーズに上場の株式会社ウェブクルーが運営(2017年現在は上場を廃止)
- 1998年から自動車保険一括見積サービスを開始した、運営歴19年の老舗
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第2位:参加保険会社数がNo.1「保険の窓口インズウェブ」
- 最大20社から見積もりが取れる
- 利用者累計900万人
- 2000年に自動車保険一括見積サービスを開始した、17年の実績
- gooランキング調べでは利用者数、使いやすいさ、わかりやすさ、安心度No.1(2016年4月調査)
- SBIホールディングス(東証一部)が運営
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第3位:家電などが当たるキャンペーンを実施「価格.com 自動車保険」
- 最大18社から見積もりが取れる
- 国内No.1の比較サイト価格.comが運営(※Nielsen Online 2016年4月調査)
- 東証一部上場
- 抽選で3ヶ月に一度20名に家電が当たるキャンペーンを実施
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
一目で分かる!自動車保険一括見積もりの比較表
また、各サイトに加盟する保険会社とサイトの基本情報を整理してみました。
確認項目 | インズウェブ | 保険スクエアBang! | 価格.com | |
---|---|---|---|---|
上場 | 上場(SBIホールディングス) | 非上場(ウェブクルー) | 上場 | |
サービス開始 | 2000年 | 1998年 | 不明 | |
利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
一括見積入力時間 | 5分 | 5分 | 5分 | |
保険会社 | オリコン満足度ランキング | 最大20社 | 最大19社 | 最大18社 |
イーデザイン損保 | 1位 | 〇 | 〇 | 〇 |
セゾン自動車火災 | 2位 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソニー損保 | 3位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チューリッヒ | 4位 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクサダイレクト | 5位 | 〇 | 〇 | 〇 |
AIU保険 | 6位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井ダイレクト損保 | 7位 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士火災海上 | 8位 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI損保 | 9位 | 〇 | 〇 | 〇 |
日新火災海上 | 10位 | 〇 | 〇 | |
東京海上日動火災 | 11位 | 〇 | 〇 | 〇 |
損保ジャパン日本興亜 | 12位 | 〇 | 〇 | 〇 |
朝日火災海上 | 13位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友海上火災 | 14位 | 〇 | 〇 | 〇 |
そんぽ24 | 15位 | 〇 | 〇 | 〇 |
共栄火災海上 | 16位 | 〇 | 〇 | |
あいおいニッセイ同和 | 17位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャブ保険 | 〇 | 〇 | ||
セコム損保 | 〇 | 〇 | ||
ゼネラリ | 〇 | 〇 | ||
全労済 | 〇 | 〇 |
※2025年1月時点の情報です。
※入力時間は筆者が実際に試した実績ですので、目安として参考ください。
この表を見ても、上位3サイト(保険の窓口インズウェブ、保険スクエアbang!、価格.com)は、ほとんどの評価上位の保険会社が加盟していることがおわかりいただけるかと思います。
正直なところ、1~2社ぐらいしか差がなく、上位保険会社はこの3サイトであれば参加しているので、どこを申し込んでも同じです。
そうなると逆に迷ってしまうかもしれませんが、一番歴史があり安心実績の「保険スクエアbang!」を筆者はオススメします。
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
5.まとめ
以上、自動車保険と離婚について詳しく解説してきましたが、最後に当ページの内容をまとめていきましょう。
- 離婚した時に自動車保険で必要な手続きは4つあり、それぞれ「保険会社任せ」でも大丈夫
- 弁護士費用特約は、離婚の調停などには使用することができない
- 弁護士費用特約などの「家族間での重複」にかかわる特約は、離婚時に必ず確認して内容を変更すべき
- 離婚した時こそ「自動車保険一括見積もり」を利用して、最もお得な自動車保険に加入すべき
【裏技】愛車を10円以上高く売る方法
車の乗り換え等で売却を考えている時、そのままディーラーに下取りしていませんか?
答えがYESな人は30秒時間をください。
10万円以上得するかもしれません!
ディーラーよりも高く売る方法・・・それは「カーセンサー」を使うことです。
カーセンサーを使うと、最大10社の査定額を比較できます。
各社が買取額を競ってくれるため高く売れるわけです。
もちろん、希望の売却額に届かなければ売らなくてもOK!