車保険の「補償内容」に関する用語
年齢条件
年齢条件とは車保険の契約をしている人の「年齢」を制限する条件になります。
基本的には
- 全年齢
- 21歳以上補償
- 26歳以上補償
- 31歳以上補償
という4種類に分かれており、この条件については保険会社によって異なる場合がありますが、どの保険会社でも基本的に「年齢条件が高い方が保険料は安くなる」ということは共通です。
なぜなら保険会社としては「運転できる人の範囲が狭ければせまいほど、事故による保険使用のリスクが低くなる」と判断することができるからです。
そのためあなたの車に乗る可能性のある人の年齢に合わせて、条件の設定をしましょう。
つまり具体例としては「40歳の自分と18歳の息子が運転する可能性がある」という場合には「全年齢」を選択すべきであり、「40歳の自分と35歳の配偶者のみが運転する可能性がある」という場合には「31歳以上」を選択することで保険料を抑えることができます。
また単に「年齢条件外の人が運転していて事故を起こした場合に補償されない」ということであり、法律上は免許証さえ持っていれば運転することは可能だと覚えておいてください。
対人賠償責任保険
対人賠償責任保険とは、俗に「対人」「対人賠償」などと呼ばれている、車保険の中の補償の一部になります。
その意味としては言葉の通り、「人に対して賠償するための補償」であり、事故によって自分が加害者、相手が被害者となっている場合に「相手に対してケガや後遺症などの治療費や慰謝料を賠償する補償」だと覚えておきましょう。
そして対人賠償はどの保険会社でも「無制限」または「1億円」を選択することができますが、どちらを選択してもそれほど保険料が気にならないため、基本的には誰もが「無制限」を選択します。
また保険会社によっては「そもそも無制限しか選択することができない」という場合もあり、現代では数億円規模の賠償が必要になるケースもあることから、あなた自身も基本的には無制限を選択すべきだと思ってくださいね。
対物賠償責任保険
対物賠償責任保険は、一般的に「対物賠償」と呼ばれている車保険の補償になります。
そして対人賠償と同じく、事故によってあなたが相手の「物」に対して与えてしまった損害を賠償するために必要な補償です。
また対物の賠償金額については一般的に
- 500万円
- 1,000万円
- 2,000万円
- 3,000万円
- 5,000万円
- 無制限
となっていますが、保険のプロである筆者としては対人賠償と同様に「無制限」の選択をすることをオススメしています。
なぜなら対物に関しては損害を与えてしまった物を金額で換算し、補償しなければならないため、例えば「3億円の精密機器」を積んだトラックに衝突してしまった場合には、無制限でなければ数億円規模の負債を背負わなければならないからです。
そのためこちらに関しても、できる限り「無制限」の選択をすることがオススメです。
搭乗者傷害保険
搭乗者傷害保険とは契約車両に搭乗中に起こった事故により死傷した場合、契約金額を限度に「部位症状別(ケガの種類などによって)」に決められている金額が支払われる補償です。
そして契約金額としては
- 500万円
- 1,000万円
- 2,000万円
などがあり、それぞれが上限値になっています。
しかし次の「人身傷害保険」を付帯させている場合には、搭乗者傷害保険が無くとも「きちんと補償されることができる」ということができるため、それほど付帯させる必要はないと考えても問題はありません。
人身傷害保険
人身傷害とは相手のいない単独事故の場合も含めて「被保険者とその家族(別居している未婚の子を含む)が他の車に乗っている場合や歩行中など」という状況で起こしてしまった事故に対して、治療費や休業損害などを「実際の損害額を、契約金額を限度として」補償してくれるものになります。
つまり補償される範囲としては「同居している家族と別居している未婚の子」であり、その内の誰かが事故によって死傷した場合に「契約金額を限度として、実際の損害額を補償してくれる」のです。
そのため前述した搭乗者傷害保険を付帯させずとも、間違いなく実際の損害は補償されると覚えておきましょう。
また死亡した場合の補償に関しては「逸失利益」という、いわば「死亡していなかった場合に将来えることができた金額」も計算されて補償されますから、言い方は悪いですが「お得感がある」ということができるのです。
そして契約金額としては3,000万円程度~無制限まで幅広くありますから、筆者としては「残された家族が生活に困らない程度の金額」で契約しておくことをオススメします。
車両保険
車両保険とは「契約車両の本体にかける補償」のことを指しています。
そのため例えば事故により自分の車が損傷した場合、車両保険による補償を受けることで「車両の価値分を限度額として修理費用などを補償してくれる」ということになるのです。
しかし「車両の価値分」と言われてもピンときませんよね。
そこで簡単に説明しておきましょう。
例えば初度登録(初めて車が登録された日)から15年以上も経過しているような車は価値が「10万円」と判断される場合があるのですが、一方で初度登録が1年前のものであれば新車価格マイナス数%程度の価値だと評価されます。
つまり「古いものほど低い価値だと判断される」と思って正解なのです。
そのため価値が10万円と判断された車に50万円もの修理費用が必要な場合でも、上限として10万円までしか補償されないため、筆者としては古い車には車両保険はそれほど意味がないと結論付けています。
とはいえ車両保険における車両の価値は保険会社や車種によって様々であり、「A車では10万円だったがB車では25万円だった」という場合もありますので、一概に「古いすべての車に車両保険が不要とはいえない」と覚えておきましょう。
また車両保険は条件によって「補償の対象外」となる場合もあるため、「車に起こるすべての事故で補償されるわけではない」ということも併せて覚えておいてください。
車両免責金額
車両免責金額とは、車両保険に付帯させる「オプション」のようなものです。
例えば車両保険を付帯させている車保険の契約に、車両免責金額を「5-10万円」と設定するとします。
この場合には「車両保険による補償を受ける場合には、あなたは1回目の事故は5万円、2回目の事故に関しては10万円の持ち出し金額を支払ってくださいね」という意味になります。
しかし車両免責金額を設定することで、保険会社としては「保険使用のリスクが減る」「保険使用した場合の補償金額が減る」ということになりますので、保険料は大幅に安くなる傾向にあるのです。
また車両免責金額の設定方法は保険会社によって様々ですが、一般的には
- 0-10万円
- 5-5万円
- 5-10万円
など、5万円や10万円の複合型であることが多いため、あなた自身が事故を起こしてしまう可能性を考えながら「1回目と2回目の補償を受ける場合に、どの程度の金額であれば持ち出しが可能なのか」ということも考えて付帯させることをオススメします。
車保険の契約に関する用語
新規契約
新規契約とは「全くの初めて自動車保険に加入する」という意味で使われます。
そして後述するノンフリート等級が6等級(条件によっては7等級)からスタートする契約であるということを覚えておき、基本的に保険料は高くなってしまうということも併せて覚えておきましょう。
継続契約
継続契約とは「前回契約していた保険契約を、再度契約すること」であり、後述するノンフリート等級を引き継いだ状態で契約することができます。
そして「前回とは異なる保険会社に乗り換える」という場合にも継続契約の扱いとなり、やはりノンフリート等級の引き継ぎの対象となります。
また同じ保険会社で継続契約をする場合でも、他社に乗り換えて継続する場合でも「各種補償をはじめとする契約内容は変更可能」であるため、その都度あなたに合った補償内容にすることができると覚えておいてください。
満期日
満期日は「保険満了日」と言われる、いわば「今の保険契約の効力が無くなる日」のことを指しています。
満期日は保険証券に記載されていますが、満期日を過ぎて継続契約をすることは基本的にできません。
もちろん保険代理店や保険会社から案内が来るため忘れることはあまりないかと思いますが、十分に気をつけておく必要があると覚えておいてください。
主な運転者(記名被保険者)
主な運転者とは俗にいう「記名被保険者」のことであり、車保険の契約をする自動車に「主に乗る方」のことを指しています。
つまり「基本的に契約自動車の運転をして、主に補償を受ける対象となる人」のことを指しているということになると考えてください。
車両所有者
車両所有者は車検証に記載されている「所有者」のことを指しています。
そのため例えばローンを組んで車の購入をした場合には「ローン会社」や「銀行名」が記載されていることが多く、また自費で一括購入をした場合には「あなたの名前」が記載されている場合が多いです。
あくまで「車検証上の所有者の欄に記載されている名前」だと覚えておきましょう。
車両使用車
車両の使用者についても所有者と同様に「車検証上の使用者の欄」に記載されている人のことを指しています。
そのため使用者に関しては多くが「主に運転する人」の名前が記載されており、次いで「配偶者」「親」などの名前が記載されている場合があるのです。
また車検証をご覧になって「***」と記載されている場合には、「所有者と同じ人が使用者である」という意味ですので、覚えておいてくださいね。
ノンフリート等級
ノンフリート等級とは一般的な車保険の契約をするときの、いわゆる「等級」になります。
ノンフリート等級にはどの保険会社も1~20等級までが設定されており、1~5等級が「デメリット等級」と呼ばれ、保険料が非常に割高になる等級になります。
また6~20等級に関しては特に呼び名はありませんが、基本的に「保険料割引が適用される等級」だと思ってくださいね。
等級すえおき事故(ノーカウント事故)
等級据え置き事故とは一般的に「ノーカウント事故」のことを指しています。
通常は事故を起こしてしまって補償を受ける際には等級がダウン、つまり次契約の保険料が高くなってしまいます。
しかしノーカウント事故の場合には等級はそのままで、特にペナルティもないと思ってください。
またノーカウント事故だと判断される事例としては、
- 人身傷害や搭乗者傷害のみの補償を受けた
- 弁護士費用特約だけを利用した
- 原付バイクで事故を起こし、ファミリーバイク特約によって補償された
という3点になりますから、「基本的に事故を起こした場合には等級はダウンしてしまう」と覚えておきましょう。
1等級ダウン事故
1等級ダウン事故とはその名の通り、「車保険による補償を受けた場合に1等級だけダウンする事故」のことを指しています。
そして1等級ダウン事故に該当するには、
- 車の盗難によって車両保険を利用した
- 台風や洪水の被害によって車両保険を利用した
- 車両にいたずらや落書きをされて車両保険を利用した
という状態である必要があり、基本的には「自然災害や知らない間に第三者に被害をもたらされた」という場合に該当すると覚えておきましょう。
3等級ダウン事故
3等級ダウン事故は一般的に考えられている事故であり、これまでにご紹介した「ノーカウント事故」や「1等級ダウン事故」以外の事故で、車保険による補償を受けた事故のことを指しています。
つまり「ほとんどのケースで3等級ダウン事故となる」と覚えておいてください。
ノンフリート等級の特性として「1年に1度等級が上がる」ため、3等級ダウン事故を起こしてしまった場合には「次契約から最低3年経過しなければ、元の等級には戻らない」ということも覚えておきましょう。
車両に関する用語
メーカー
メーカーとは車検証上に記載されている「車名」という欄に記載されている、自動車メーカーのことを指しています。
車保険の契約の際には、契約自動車に関する情報を入力する必要があるため、契約前に一度車検証の記載事項を確認しておきましょう。
車名
車名は前述した「メーカー」と同じです。
メーカーと同様に車名は車検証上に記載されている「自動車メーカー」のことを指しています。
そして車保険の契約をした場合、保険証券上にも同じく記載されていますので、保険証券についても一度確認することがオススメです。
型式
型式とは車両型式のことを指しており、車検証上の「型式」という欄に記載されています。
また例えばホンダ車から販売されているステップワゴンの場合には「DBA-RP3」という型式が記載されているのですが、ハイフンの左側にある「DBA」については「排ガス記号」というものであり、車両型式とは直接関係の無いものですから気にする必要はありません。
つまり型式の記載をするにはハイフンの右側にある「RP3」だけを記載してください。
用途車種
用途車種とは「その自動車がどのような用途で主に乗られているのか」を表したものになります。
そして車検証上の「自動車の種別」という欄に記載されており、「普通乗用車(3ナンバー車のこと)」や「小型乗用車(5ナンバー車のこと)」などと書かれています。
また用途に関しては「自家用」と書かれているでしょう。
基本的にはあなたの車検証に記載されているのは上記した内のどちらかになりますが、その他にも
- 軽四輪
- 小型貨物
- 軽四輪貨物
- 自家用四輪貨物(最大積載量0.5トン以下)
- 自家用四輪貨物(最大積載量0.5トン超2トン以下)
- 特種用途自動車
という記載がされている場合には、通常通り車保険に加入することができますから覚えておきましょう。(※保険会社によっては受け付けられない車種もあります。)
初度登録年月
初度登録年月とは「その自動車が製造されてから初めて登録(陸運局へ登録しナンバーを発行)した年月」のことを指しています。
つまり必ずしもあなたが車の購入をした日というわけではなく、あくまで「初めて陸運局に登録された日」のことを指していると覚えておきましょう。
使用目的
使用目的とは車保険の契約上、保険会社が把握しておきたい情報です。
というのも使用目的は、主に
- 日常・レジャー使用
- 通勤通学使用
- 業務使用
という3種類に分かれており、業務使用のように「一日中乗り回し走行距離も多くなる」という場合には、事故のリスクも高くなるためで保険料が高くなります。
そして使用頻度が最も高い使用目的を選択する必要があるのですが、それぞれ「月間15日以上乗車する目的」に該当しているものを選択しましょう。
年間予定走行距離
年間予定走行距離は言葉のままの意味を持っています。
保険会社は年間走行距離の少ない契約者のことを「相対的に事故のリスクが少ない人」と見ますから、結果的に「走行距離が少ない人ほど保険料を安くする」というシステムを導入している場合が多いのです。
また年間予定走行距離に関しては、自分の感覚値やODOメーター(総走行距離メーター)などを活用して覚えておくべきなのですが、算出方法としては「自分の通勤距離(生活にかかるおおよその距離)」を目安に考えることをオススメします。
そして概算の走行距離で契約した後でも変更することができますし、契約後に「やっぱり設定した距離よりも少なくなりそうだ」という場合には変更することで減額を、逆に「距離がオーバーしそう」という場合には増額することで変更することができますから、安心してくださいね。
違法改造車
違法改造車とは、簡単に説明すると「車検を受けても合格しない車のこと」を指しています。
細かく述べると法律上の問題になってしまいますが、基本的には上記した覚え方で問題ありません。
ただし違法改造車の目安としては、
- 購入当初よりも全幅が広がっていないか
- 購入当初よりも全長が長くなっていないか
- 最低地上高(バンパーなどと地面の距離)が地面すれすれではないか
- 上から見た時にタイヤがはみ出していないか
- ヘッドライトの色が青すぎていないか
などをチェックしておき、該当する場合には「違法改造車」と判断される場合がほとんどです。
そして仮にこの状態で保険契約ができた場合でも、事故の調査などを行われた場合に「虚偽の申告をされたため補償できない」と言われてしまいますから、必ず違法な点は無いか確認しておきましょう。
安全装置
安全装置とはABSやエアバック、そして横滑り防止機能などのことを指しています。
そしてこれらの安全装置が装着されている車であれば保険料の割引がされる場合もあり、保険会社によってはお得になることができるのです。
また昨今、自動車メーカーがしのぎを削っている「衝突被害軽減ブレーキ」などに関しては、2018年ごろから割引の対象となる場合があるため、今後もチェックする必要があります。
登録番号(車の登録ナンバー)
登録番号とは俗に「車のナンバー」と呼ばれているものです。
登録番号に関しては車保険の契約上必ず必要なものであり、「ナンバーが間違っている場合には万が一の際に補償を受けられない」という場合もありますから、必ず保険契約の前には念入りに確認しておきましょう。
免許証の色
免許証の色は、保険契約をする上で意外と重要な部分になります。
というのも5年間無事故無違反の証であるゴールド免許を保持している場合には、保険会社から「優良で事故のリスクが低い」と見られるため、どの保険会社でも「ゴールド免許割引」を受けることができるからです。
しかしグリーンやブルーの免許証では特に割引を受けることができません。
また車保険でいう免許証の色に関しては「契約時点での色」になりますから、契約始期日よりも前に免許証の更新をした方が良い場合があると思ってくださいね。
免許証の取得日
免許証の取得日も運転免許証に記載されています。
この取得日は、あくまで「免許証が初めて発行された日」のことを指しており、免許センター等で初めて交付を受けた日が記載されています。
そして記載されている場所ですが、免許証の左下部にありますので確認しておきましょう。
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