自動車保険は月払いや一括払いなどが選択できるものの、延滞してしまうことがまれにあります。
例えば
- 口座振替日にたまたまお金が入っていなかった
- 更新後の一括払いで手持ちのお金がなかった
など、人によって理由は様々ですが、多くの人が延滞してしまう可能性があるということになるのです。
つまり「誰もが延滞する可能性がある」といえ、あなた自身も自動車保険の延滞を心配しているでしょう。
そこで先に結論を述べておきますが、実は自動車保険を延滞すると「ヤバい」というのが本音です。
というのも自動車保険を延滞すると、最悪の場合には何億という負債を抱える羽目になってしまうケースがあるのです。
そのため今回は、元自動車保険営業マンである筆者が、自動車保険の延滞について詳しく解説していきますから、ぜひ注意深く最後までご覧くださいね。
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1.自動車保険を延滞すると3つの最悪な状況になる
自動車保険を延滞したとき、実は「猶予期間」というものが設けられています。
というのも自動車保険はあくまで「被害者救済」を目的としているため、自動車保険の延滞があったからと言ってすぐにペナルティがあるわけではないのです。
ちなみに具体的な猶予期間としては、一般的に
- 最初の延滞
- 次月分の延滞
- さらに次月末
となるため、おおむね3か月程度の猶予期間があると思っておくと良いでしょう。
また超大手保険会社である東京海上日動火災のQ&A上では下記のように述べられています。
分割払の場合、前月分と当月分をあわせてのご請求となりますので、振替日の前日までに振替口座に保険料をご用意ください。
保険料の払込みは、事故の際の保険金のお支払い可否にも関わってきますので、必ず振替結果をご確認ください。
なお、再度のご請求でも振替ができなかった場合、その後口座への請求は行わず、別途お客様に保険料を払込みいただくこととなります。
※出典元:東京海上日動「よくあるご質問」より
上記の出典をご覧になると分かるかと思いますが、やはり保険会社としては「待ち」の姿勢をとるようです。
ただし筆者が勤務していた保険代理店に確認したところ、最悪の場合には下図のようなケースになってしまいます。
保険会社との契約形態にもよるのですが、延滞することで得することは全くなく、損しかしないのです。
この3つの要素については、以下に分けて説明していきましょう。
延滞金
通常、自動車保険の延滞をして「延滞金」がとられることはありません。
というのも自動車保険で延滞をしたとしても、
- 翌月に前月分を合算して支払う
- さらに翌月、3か月分をまとめて支払う
といった対応をすれば大丈夫だからです。
ただし保険会社によっては延滞金をとり、もともとも保険料よりも大幅に高くなる可能性もありますから、必ず遅延することなく支払うことが重要になります。
強制解約
先程「3か月の猶予期間がある」と述べましたが、猶予期間を過ぎると強制的に保険契約を解約される場合があります。
「場合がある」というよりも、正しくは「ほとんどのケースで悪質と判断され解約される」が正しいといえるのです。
回避するには正直なところ「きちんと支払いを済ますこと」以外には方法がないため、必ず猶予期間内に支払う必要があります。
自腹での損害賠償
自動車保険の延滞がある場合、「自腹での損害賠償」をしなければならなくなります。
それが猶予期間内であっても、「被害者に支払う以外の保険金」が支払いの対象外となってしまうのです。
例えばあなたが事故によってケガをした場合の人身傷害や搭乗者傷害が該当すると考えると分かりやすいでしょう。
また猶予期間を過ぎてしまうと、前述した強制解約の対象となってしまうことから、被害者救済のための損害賠償金も「あなたの自腹」となってしまいます。
あなたが起こしてしまった事故によって他人にケガをさせたり、死亡させてしまったことを考えてみましょう。
その人が例えば「医者」である場合には数億円以上の損害賠償命令があなたに出される可能性があり、単純計算でも「数億円の負債=借金」を背負うことになるのです。
もちろんこれは一例ですが、事故により数千万円単位の賠償命令が出ることは「よくある」といえるため、延滞することは許されないと覚えておきましょう。
以上の説明でも十分に「延滞することで大きなリスクを背負う」ということは理解できたかと思いますが、それ以外にも心配なことはありませんか?
そう、自動車保険の支払いを延滞することによって
- ブラックリストへの追加がされるのではないか
- 各種ローンが借りられないのではないか
ということです。
次章では自動車保険の延滞とローンについて説明していきましょう。
2.自動車保険を延滞するとブラックリスト?でもローンは組める
延滞とローンについて先に結論を述べておきますが、実は自動車保険の支払いを延滞していてもローンでお金を借りることは可能です。
しかし支払の関係から、保険会社のブラックリストには載ってしまう可能性は「大」といえます。
また筆者の現役時代、保険会社の社員が筆者の代理店へ出向していましたが、その人に聞くと曖昧な答えながらも「ブラックリストも共有されるのが自然」と言っていました。
つまり保険会社間ではブラックリストの共有がされるため、あまりに悪質な場合には別の保険会社への乗り換えはできなくなる可能性が高いといえます。
とはいえそう聞くと、なぜローンが組めるのかと気になるでしょう。
その答えは次にお教えしていきます。
ブラックリストになってもローンは組める
保険会社間で共有される情報として、ブラックリストに載ったとしてもローンは組めます。
なぜなら保険会社で共有されるブラックリストと、ローン会社などで共有されているブラックリストでは「性質が異なる」からです。
というのも自動車保険の支払関係のブラックリストは、あくまで「自動車保険という商品の後払いができていない」という場合に該当します。
一方、ローン会社のブラックリストに関しては「借りたお金を返していない」という人が該当するものです。
そのためそもそも「ブラックリストの種類が異なる」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
以上の説明でローンが組めそうだということは理解できたかと思いますが、そもそも「延滞をしないこと」が重要になります。
そして延滞をしてしまう原因としては「予想外の出費で口座振替ができなかった」ということが多いといえるのですが、対策を講じるとすれば「安い保険料の自動車保険を契約して、支払いに余裕を持たす」ということが一番でしょう。
そこで次章では、そもそもの原因の対策として「安い保険料の自動車保険」について解説していきます。
3.延滞しなくても良い!安い自動車保険に加入するなら「自動車保険一括見積もり」
延滞しないためにも安い保険料の自動車保険に加入すべきだと述べましたが、その方法は簡単です。
なぜなら「様々な自動車保険の見積もりを同じ条件で作成して、保険料そのものを比較する」というだけで最もお得な自動車保険がどれかわかるからです。
とはいえ何度も同じような見積もりを作成することは、正直なところ「時間がかかるし面倒くさい」というのが本音でしょう。
そこで筆者がオススメするのは「自動車保険一括見積もり」というサービスを利用することです。
このサービスを利用すればいくつもの保険見積もりを、一度の入力で比較することができるのです。
サービスの詳細は次に説明していきますから、ぜひご覧になって利用してくださいね!
【2021年最新】自動車保険一括見積もりサイトのオススメ
ここまでお読みいただいて、「自動車保険一括見積サービスって結構いいかも」と思っていただけた方が次に気になるのは、じゃあ具体的にどこで一括見積もり取ればいいの?」ではないでしょうか?
正直、自動車保険一括見積サービスは「ただの窓口」に過ぎませんので、どのサービスで見積もりを取ってもあまり損得はありません。
自動車保険一括見積サービスには大小さまざまなサイトが存在していますので、あまりに新しかったり、運営会社がハッキリしないところは避け、
- 運営会社が大きい
- 長期に渡ってサービスが継続している
- 多くの保険会社が加盟している
のポイントを満たすサイトを選ぶべきだと考えています。
そういう視点で筆者が選んだ自動車保険一括見積サイトをオススメ順でにしてみました。
実際に自動車保険一括見積もりを申し込みました!
下記のように各保険会社よりハガキで見積りが届きます。
第1位:1998年から運営と一番の歴史をほこる「保険スクエアbang!」
- 最大19社から見積もりが取れる
- 元東証マザーズに上場の株式会社ウェブクルーが運営(2017年現在は上場を廃止)
- 1998年から自動車保険一括見積サービスを開始した、運営歴19年の老舗
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第2位:参加保険会社数がNo.1「保険の窓口インズウェブ」
- 最大20社から見積もりが取れる
- 利用者累計900万人
- 2000年に自動車保険一括見積サービスを開始した、17年の実績
- gooランキング調べでは利用者数、使いやすいさ、わかりやすさ、安心度No.1(2016年4月調査)
- SBIホールディングス(東証一部)が運営
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第3位:家電などが当たるキャンペーンを実施「価格.com 自動車保険」
- 最大18社から見積もりが取れる
- 国内No.1の比較サイト価格.comが運営(※Nielsen Online 2016年4月調査)
- 東証一部上場
- 抽選で3ヶ月に一度20名に家電が当たるキャンペーンを実施
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
一目で分かる!自動車保険一括見積もりの比較表
また、各サイトに加盟する保険会社とサイトの基本情報を整理してみました。
確認項目 | インズウェブ | 保険スクエアBang! | 価格.com | |
---|---|---|---|---|
上場 | 上場(SBIホールディングス) | 非上場(ウェブクルー) | 上場 | |
サービス開始 | 2000年 | 1998年 | 不明 | |
利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
一括見積入力時間 | 5分 | 5分 | 5分 | |
保険会社 | オリコン満足度ランキング | 最大20社 | 最大19社 | 最大18社 |
イーデザイン損保 | 1位 | 〇 | 〇 | 〇 |
セゾン自動車火災 | 2位 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソニー損保 | 3位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チューリッヒ | 4位 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクサダイレクト | 5位 | 〇 | 〇 | 〇 |
AIU保険 | 6位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井ダイレクト損保 | 7位 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士火災海上 | 8位 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI損保 | 9位 | 〇 | 〇 | 〇 |
日新火災海上 | 10位 | 〇 | 〇 | |
東京海上日動火災 | 11位 | 〇 | 〇 | 〇 |
損保ジャパン日本興亜 | 12位 | 〇 | 〇 | 〇 |
朝日火災海上 | 13位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友海上火災 | 14位 | 〇 | 〇 | 〇 |
そんぽ24 | 15位 | 〇 | 〇 | 〇 |
共栄火災海上 | 16位 | 〇 | 〇 | |
あいおいニッセイ同和 | 17位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャブ保険 | 〇 | 〇 | ||
セコム損保 | 〇 | 〇 | ||
ゼネラリ | 〇 | 〇 | ||
全労済 | 〇 | 〇 |
※2024年12月時点の情報です。
※入力時間は筆者が実際に試した実績ですので、目安として参考ください。
この表を見ても、上位3サイト(保険の窓口インズウェブ、保険スクエアbang!、価格.com)は、ほとんどの評価上位の保険会社が加盟していることがおわかりいただけるかと思います。
正直なところ、1~2社ぐらいしか差がなく、上位保険会社はこの3サイトであれば参加しているので、どこを申し込んでも同じです。
そうなると逆に迷ってしまうかもしれませんが、一番歴史があり安心実績の「保険スクエアbang!」を筆者はオススメします。
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4.まとめ
以上、自動車保険の延滞に関する解説を終了しますが、最後に当ページの内容をまとめておきましょう。
- 自動車保険を延滞してしまう原因は様々だが、3つのリスクを背負う可能性がある
- 3つのリスクの内、本当に危険なのは「強制解約」「自腹での賠償」である
- 自動車保険を延滞してもローンは基本的に通る
- そもそも延滞しないためには「月々の支払額を抑える」ということが重要であり、そのためには「自動車保険一括見積もり」を使ってお得になるべき
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