自動車保険に加入するとき、加入条件として「あなたの年間予定走行距離はどのくらいか」と聞かれることがあります。
あなたも心当たりがあるのではないでしょうか。
しかし年間予定走行距離といわれても
- 車の運転をしてみなければ分からない
- 走行距離で年間保険料が変わるなら、少なく申告しておきたい
など、様々なことを思ってしまうでしょう。
とはいえ自動車保険営業マンをしていた筆者から、ひとこと先に結論を述べておきます。
「保険料にかかわらず走行距離はきちんと申告すべき」です。
その理由は後述していきますが、保険料だけにとらわれることは非常に危険といえるのです。
ただ、年間保険料が安いに越したことはありませんよね。
そこで今回は筆者がプロ目線で、自動車保険の年間予定走行距離やそれに伴う年間保険料について、詳しく解説していきましょう。
また最後にはお得な自動車保険に加入する方法についても紹介していきますから、保険料で損したくないのでしたら最後まで読み進めてくださいね。
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1.最近の自動車保険は「年間予定走行距離」が聞かれる
自動車保険に加入するとき、年間予定走行距離を聞かれることがあります。
なぜ聞かれるのか、気になっていませんか?
実は年間予定走行距離を聞かれるのは「保険使用のリスクがどの程度あるのか」を調べているのです。
保険使用のリスクとは、簡単に言うと「あなたがどの程度の確率で事故に合い、どのくらいの保険金を請求する可能性があるのか」ということです。
つまりあなたが「事故による保険使用が多い」という判断をされると、保険料が高くなるという仕組みになっています。
そして年間予定走行距離については、基本的に「多ければ多いほど事故のリスクが高くなる」と判断されるため、結果的に予定走行距離が多くなればなるほど、保険料は高くなるといえるのです。
保険料を安くしたいと思った場合には、年間予定走行距離は少なめに申告したいと思ってしまう人は多くいるのですが、それは本当に危険なことといえます。
というのも自動車保険は「虚偽の申告をすると、万が一事故が起きてしまうと補償されない」という特徴があるのです。
そのため仮にあなたが虚偽の年間走行距離を申告して事故を起こしてしまった場合、保険会社からは一切の補償が受けられない可能性が出てきてしまい、何億という負債を抱えかねないといえるのです。
そのため年間予定走行距離によって保険料が変わってしまうのですが、必ず万が一のために「本当の数字」を申告することを心掛けてください。
しかしここまでの内容を見ていくと、正直なところ「それでは予定走行距離は多めに申告すべきなのだろうか…」と思ってしまうでしょうが、安心してください。
年間予定走行距離は、オーバーしてしまいそうになった時に保険会社へ連絡することで、簡単に変更することができるからです。
そのため
- 車検証上に記載されている前年の検査日時点での走行距離と現時点での走行距離
- 通勤通学プラスαなどから予想できる走行距離
- 経験則から知っている走行距離
といったように、「あくまで予定の走行距離」を申告することが重要になります。
また年間予定走行距離は、次章にて紹介するように主に5種類ありますから、それぞれの保険料も試算して紹介していきましょう。
2.年間走行距離は大まかに5種類ある
ここ最近人気の高い保険会社の「チューリッヒ」が提供している自動車保険では、大まかに下記の5つの年間予定走行距離があります。
- 3,000㎞以下
- 3,000㎞超5,000㎞以下
- 5,000㎞超10,000㎞以下
- 10,000㎞超15,000㎞以下
- 15,000㎞超
これらの中から選択することになるのが一般的で、それぞれの条件で試算してみると、実は最大で3万円以上もの差額が生まれました。
保険料は3万円以上円違う
下記が実際に筆者が試算した年間予定走行距離別の結果です。
年間予定走行距離(㎞) | 年間保険料(円) | ~3,000㎞との差額 |
---|---|---|
~3,000 | 48,880 | 0 |
3,001~5,000 | 54,400 | 5,520 |
5,001~10,000 | 60,860 | 11,980 |
10,001~15,000 | 72,600 | 23,720 |
15,001~ | 85,470 | 36,590 |
※保険料算出条件(2024年11月現在)
- ノンフリート等級:15等級
- 事故の件数:0
- 事故有係数:0
- 運転者限定:本人・配偶者
- 運転者年齢条件:26歳以上補償
- 車両型式:RP3
- 主な運転地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 主な使用目的:通勤通学片道10㎞未満
- 年間予定走行距離:5,000㎞超~10,000㎞以下
- その他の条件:チューリッヒのオススメプランを選択
ご覧になると分かる通り、最大で36,000円以上もの差額となっているのです。
事故リスクによって差額は異なるものの、1,000㎞あたりで「およそ2,000~3,000円程度の差額」であるといえるため、あまりバカにはできない金額ということができるでしょう。
また年間予定走行距離を把握することは面倒くさいため、「対人対物保険のように、無制限が選択できないものか」と思ってしまうこともあります。
しかしそもそも無制限を選択することはできるのか気になるでしょう。
その点については次に、年間予定走行距離について次に説明していきます。
年間予定走行距離は「無制限」が選択できるのか
年間予定走行距離を考えた時、実は「無制限」という表現をすることはあまりありません。
というのも年間予定走行距離は、
- 上記したものを聞かれる場合
- まったく予定走行距離を聞かれない場合
の2つしかないからです。
つまり後者の「聞かれない場合」に関しては、無制限と同等と考えても問題ありません。
しかし注意点があります。
無制限を選択できるのは代理店型の自動車保険の場合が多く、保険料が非常に割高になってしまう
というのも自動車保険には「代理店型」と「通販型」の2種類があるのですが、双方ともに受けられるサービスは大きく変わらないにもかかわらず、業態の違いから保険料が大幅に変わるのです。
そこで下記に代理店型と通販型の保険料を試算した比較表を用意しましたので、ご覧ください。
保険会社名 | 年間保険料(円) | 差額 |
---|---|---|
損保ジャパン日本興亜 | 127,840 | 57,240 |
チューリッヒ | 70,600 |
※保険料算出条件(2024年11月現在)
- 車種:エクストレイル(NT32型)
- 車両保険:有り(一般型で保険会社のオススメプランを選択)
- 初度登録:平成28年12月登録で試算
- 等級:15等級(事故有0)
- 運転者限定:本人・配偶者限定
- 年齢条件:26歳以上
- 免許の色:ゴールド
- 主な使用目的:通勤通学
- 年間走行距離:5,000~10,000km
- その他補償内容:各社のオススメプランを選択
このように、年間予定走行距離を選択しない、いわゆる「無制限」の損保ジャパン日本興亜で試算すると、同じような内容でも6万円近くの差額が出てしまうのです。
つまり年間予定走行距離は無制限のものよりも、選択できるものの方が良いといえるでしょう。
また保険料を抑えるためには通販型の自動車保険に加入することが最も効果的といえますから、次章にて紹介する方法で様々な自動車保険の見積もりを比較して、最もお得な自動車保険にすることをオススメします。
3.年間予定走行距離を気にせずお得な自動車保険に加入するなら「自動車保険一括見積もり」
最もお得な自動車保険を探すためには「何社もの通販型自動車保険で見積もりを作成し、それぞれを比較していく」という作業が必要になります。
しかしこれは現実的ではなく、実践しようと思っても「面倒くさくて無理」と思ってしまいますよね。
そこで自動車保険のプロである筆者がオススメするのは「自動車保険一括見積もり」というサービスです。
このサービスなら、様々な通販型自動車保険の保険見積もりを、一回の入力で比較することができます。
そこで早速、以下に自動車保険一括見積もりというサービスについて解説していきますから、ぜひご覧になって利用してくださいね。
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険一括見積もりとはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携している最大20社もの保険会社に一括して、ほとんど同じ条件の保険見積もりを依頼することができます。
そのためあなたは一度の申込みをするだけで、複数の保険会社の中から「最も年間保険料の安い自動車保険」を探し出すことができるのです。
また申込方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、年間走行距離など)
- あなたが必要としている補償内容に関する情報(車両保険の有無や損害賠償限度額など)
- あなた自身に関する情報(見積もり提示のためのメールアドレスや氏名など)
を入力するだけであるため、早い人で2分、遅い人でも5分前後あれば十分に申込みを完了させることができます。
つまり自動車保険一括見積もりは「最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるサービス」ということができ、お得になりたいあなたにとっては最適なサービスなのです。
とはいえまだ不安がありますよね。
その理由は「個人情報の入力には不安がある」「一括〇〇というサービスは申し込み後にしつこく電話がかかってきそうで嫌だ」というものでしょう。
そこで次に、自動車保険のプロである筆者が、自動車保険一括見積もりは安心して利用することのできるサービスなのか説明していきますので、そのままご覧ください。
安心して利用することはできる
先に結論を述べておきますが、自動車保険一括見積もりは「安心して利用することができるサービス」ということができます。
なぜなら当サイトでご紹介している自動車保険一括見積もりは、すべてが大手企業によって運営されているため「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」がしっかりと明記されており、結果的にあなたの個人情報が不正に使用されることは無いからだ。
また自動車保険一括見積もりと提携している保険会社に関しても、あなたが一度は耳にしたことのあるような大手保険会社ばかりですから、やはり個人情報の取扱には最新の注意を払っており、あなたの個人情報が不正に使用される可能性や流出してしまう危険性は皆無に等しいのです。
そのため自動車保険一括見積もりの申込みをするにあたり、個人情報の入力は心配ないと思ってください。
また申し込み後の電話勧誘に関しては、実は一切ありません。
というのも自動車保険一括見積もりを経由して保険会社に保険見積もりを依頼すると、ハガキ(DM)またはメールにて保険見積もりや、オトクなプレゼントキャンペーンの案内が提示されるだけであり、あなたに迷惑がかかることはないのです。
仮にキャンペーンの案内が邪魔だと感じた場合でも、簡単に配信の停止依頼をすることができますから、やはり安心できると思ってください。
以上のことから自動車保険一括見積もりは、最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるだけでなく、「安心して利用することのできるサービスである」ということができるのです。
そのためぜひ一度、簡単な申込みをして利用してくださいね。
意外なほどお得な保険料が提示され、満足できること間違いなしですよ!
【2021年最新】自動車保険一括見積もりサイトのオススメ
ここまでお読みいただいて、「自動車保険一括見積サービスって結構いいかも」と思っていただけた方が次に気になるのは、じゃあ具体的にどこで一括見積もり取ればいいの?」ではないでしょうか?
正直、自動車保険一括見積サービスは「ただの窓口」に過ぎませんので、どのサービスで見積もりを取ってもあまり損得はありません。
自動車保険一括見積サービスには大小さまざまなサイトが存在していますので、あまりに新しかったり、運営会社がハッキリしないところは避け、
- 運営会社が大きい
- 長期に渡ってサービスが継続している
- 多くの保険会社が加盟している
のポイントを満たすサイトを選ぶべきだと考えています。
そういう視点で筆者が選んだ自動車保険一括見積サイトをオススメ順でにしてみました。
実際に自動車保険一括見積もりを申し込みました!
下記のように各保険会社よりハガキで見積りが届きます。
第1位:1998年から運営と一番の歴史をほこる「保険スクエアbang!」
- 最大19社から見積もりが取れる
- 元東証マザーズに上場の株式会社ウェブクルーが運営(2017年現在は上場を廃止)
- 1998年から自動車保険一括見積サービスを開始した、運営歴19年の老舗
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第2位:参加保険会社数がNo.1「保険の窓口インズウェブ」
- 最大20社から見積もりが取れる
- 利用者累計900万人
- 2000年に自動車保険一括見積サービスを開始した、17年の実績
- gooランキング調べでは利用者数、使いやすいさ、わかりやすさ、安心度No.1(2016年4月調査)
- SBIホールディングス(東証一部)が運営
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第3位:家電などが当たるキャンペーンを実施「価格.com 自動車保険」
- 最大18社から見積もりが取れる
- 国内No.1の比較サイト価格.comが運営(※Nielsen Online 2016年4月調査)
- 東証一部上場
- 抽選で3ヶ月に一度20名に家電が当たるキャンペーンを実施
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
一目で分かる!自動車保険一括見積もりの比較表
また、各サイトに加盟する保険会社とサイトの基本情報を整理してみました。
確認項目 | インズウェブ | 保険スクエアBang! | 価格.com | |
---|---|---|---|---|
上場 | 上場(SBIホールディングス) | 非上場(ウェブクルー) | 上場 | |
サービス開始 | 2000年 | 1998年 | 不明 | |
利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
一括見積入力時間 | 5分 | 5分 | 5分 | |
保険会社 | オリコン満足度ランキング | 最大20社 | 最大19社 | 最大18社 |
イーデザイン損保 | 1位 | 〇 | 〇 | 〇 |
セゾン自動車火災 | 2位 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソニー損保 | 3位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チューリッヒ | 4位 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクサダイレクト | 5位 | 〇 | 〇 | 〇 |
AIU保険 | 6位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井ダイレクト損保 | 7位 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士火災海上 | 8位 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI損保 | 9位 | 〇 | 〇 | 〇 |
日新火災海上 | 10位 | 〇 | 〇 | |
東京海上日動火災 | 11位 | 〇 | 〇 | 〇 |
損保ジャパン日本興亜 | 12位 | 〇 | 〇 | 〇 |
朝日火災海上 | 13位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友海上火災 | 14位 | 〇 | 〇 | 〇 |
そんぽ24 | 15位 | 〇 | 〇 | 〇 |
共栄火災海上 | 16位 | 〇 | 〇 | |
あいおいニッセイ同和 | 17位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャブ保険 | 〇 | 〇 | ||
セコム損保 | 〇 | 〇 | ||
ゼネラリ | 〇 | 〇 | ||
全労済 | 〇 | 〇 |
※2024年11月時点の情報です。
※入力時間は筆者が実際に試した実績ですので、目安として参考ください。
この表を見ても、上位3サイト(保険の窓口インズウェブ、保険スクエアbang!、価格.com)は、ほとんどの評価上位の保険会社が加盟していることがおわかりいただけるかと思います。
正直なところ、1~2社ぐらいしか差がなく、上位保険会社はこの3サイトであれば参加しているので、どこを申し込んでも同じです。
そうなると逆に迷ってしまうかもしれませんが、一番歴史があり安心実績の「保険スクエアbang!」を筆者はオススメします。
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
4.まとめ
以上、自動車保険の年間予定走行距離について解説してきたが、最後に当ページの内容をまとめていきましょう。
- 年間予定走行距離は正しく申告しないと、万が一の事故の際に補償されない危険性がある
- 年間予定走行距離をオーバーしてしまいそうになっても、保険会社に連絡すれば変更できる
- 年間予定走行距離によって、最大で3万円以上もの保険料差となってしまう
- 最もお得に保険料を抑えるには「自動車保険一括見積もり」がオススメである
【裏技】愛車を10円以上高く売る方法
車の乗り換え等で売却を考えている時、そのままディーラーに下取りしていませんか?
答えがYESな人は30秒時間をください。
10万円以上得するかもしれません!
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