車には様々な維持費が必要になりますが、中でも自動車保険は大きなウエイトを占めています。
そのため今の車を廃車にするとき、自動車保険はすぐにでも解約してしまいたいと思いませんか?
しかしその考え、実は非常に危険なのです。
解約するのは正解なのですが、実はただ解約をしただけでは「後々に大損をすることになる」
そこで今回は元自動車保険営業マンである筆者が、プロとして今乗っている車を廃車としたときの自動車保険について、詳しく解説していきましょう。
廃車に伴う自動車保険の解約はもちろん、将来的に超お得になる方法まで紹介していきますから、ぜひ最後まで気楽に読み進めてくださいね。
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1.廃車するとき、自動車保険の選択肢は3つ
車を廃車するとき、自動車保険を契約している人がすべきことは主に下記の3つがあります。
- 中断
- 別の車に入れ替え
- 先付け解約
実は上記の選択肢は、それぞれ非常に重要になります。
また廃車するときは基本的に「解約」という手続きが必要になるのです。
以下に分けて説明していきますから、ご覧ください。
中断
中断とは、解約に伴って「今乗っている車にかけた自動車保険の等級を保存しておく」ということ
つまり中断することによって、将来的に新しく車を購入した時に「前回の等級から再開できる」ということになります。
下記にイメージしやすいように図解しておきましたので、ご覧ください。
このように空白期間が生じた場合でも中断さえしておけば「将来的に損することはない」といえるのです。
別の車に入れ替え
自動車保険には「車両入替え」という制度があります。
車両入替は家族が所有する車に増減があるタイミング、つまり今回のケースでは廃車のタイミングでも利用することができ、自分の車に付与されていた等級を親兄弟に移すことができる
イメージとしては下記のようになります。
このように空白期間を空けることなく、別の車に等級の付与ができるため車両入替えも非常に有効な手段の一つといえます。
とはいえ車両入替の手続きが可能なのは、自動車保険で定義づけられている家族の車に該当しており、家族の範囲としては
- 同居している親族
- 別居している未婚の子
となっているのです。
つまりこの条件に該当する人がいない場合には、中断しておくことがオススメといえます。
先付け解約
先付け解約はその名の通り「あらかじめ廃車予定日を伝えておき、その日付で解約をすること」
そのため簡単に言うと「解約の予約をしておく制度」ということになります。
こちらも図解しておきますから、下記をご覧ください。
実は車の廃車をするとき、自動車保険で解約をするには廃車の証明などが必要になるため、廃車から解約までの手続きを次月までまたいでしまうと「1か月分の保険料を損する」ということになってしまいます。
そのため先付け解約も有効ということができるでしょう。
ただし、次章でも説明しますが「中断に注意すべき」といえるでしょう。
以上の説明で廃車した時にすべき自動車保険の手続き方法の紹介を終了しますが、廃車に伴って解約するというのは基本です。
しかし注意すべき点もあるため、次章にて説明していきます。
2.廃車で解約するときの注意点は2つ
今乗っている車を廃車をするとき、自動車保険の解約には下記の2つの注意点があります。
- 返戻金が「短期率」によって少なくなる
- 中断しておかなければ将来の保険料で大損する
それぞれきちんと覚えておかなければ、間違いなく「大損した」と思うことになりかねません。
そのため以下に分けて説明していきますから、よくご覧になって注意してください。
注意点1.返戻金が「短期率」によって少なくなる
廃車するタイミングにもよりますが、自動車保険の解約を契約期間中にするという場合、つまり「途中解約をする場合」では、先に支払った保険料が返金されます。
しかしこの返金は、実際に支払ったお金よりも少ないという特徴があるのです。
というのも自動車保険では返戻金に「短期率」という数値がかけられ、どうしても少なくなってしまいます。
その理由は単純で、保険会社としては「1年の予定で契約したのに、すぐ解約されたのでは意味がない」と考えているからです。
とはいえ気になるのは「どのくらい返戻金が減るのか」ということでしょう。
そこでチューリッヒの自動車保険の約款から、下記の画像を引用しましたのでご覧ください。
そして年間保険料が6万円としたときの返戻金額の試算表が下記になります。
経過日月数 | 年間保険料(円) | 12か月での 均等割り金額(円) | 短期率 | 返戻金(円) | 均等割り(円)-返戻金(円) |
---|---|---|---|---|---|
7日 | 60,000 | 58,849 | 10% | 54,000 | 4,849 |
15日 | 57,534 | 15% | 51,000 | 6,534 | |
1ヶ月 | 55,000 | 25% | 45,000 | 10,000 | |
2ヶ月 | 50,000 | 35% | 39,000 | 11,000 | |
3ヶ月 | 45,000 | 45% | 33,000 | 12,000 | |
4ヶ月 | 40,000 | 55% | 27,000 | 13,000 | |
5ヶ月 | 35,000 | 65% | 21,000 | 14,000 | |
6ヶ月 | 30,000 | 70% | 18,000 | 12,000 | |
7ヶ月 | 25,000 | 75% | 15,000 | 10,000 | |
8ヶ月 | 20,000 | 80% | 12,000 | 8,000 | |
9ヶ月 | 15,000 | 85% | 9,000 | 6,000 | |
10ヶ月 | 10,000 | 90% | 6,000 | 4,000 | |
11ヶ月 | 5,000 | 95% | 3,000 | 2,000 | |
12ヶ月 | 0 | 100% | 0 | 0 |
このように均等割りで計算した金額と比較すると、最大で14,000円もの損をすることになるのです。
つまり年間保険料が今回試算した「6万円」よりも高い場合には、もっと損をすることになってしまいます。
そのため廃車の予定が分かっている場合には、解約も早めにすることで「損する金額も少なくできる」ということになるのです。
注意点2.中断しておかなければ将来の保険料で大損する
先程から述べていますが、もう一つの注意点は「必ず中断すべき」ということです。
その理由は言わずもがなでしょうが、将来、中断しないまま新しく自動車保険に加入すると、単なる新規契約として過去の等級を無駄にしてしまいます。
どれほど損をするのか、6等級新規とその他の等級の保険料として、下記に比較表を載せておきましょう。
等級 | 年間保険料(円) | 6等級との差額(円) | 平均差額(円) |
---|---|---|---|
6 | 182,240 | ー | 83,810 |
10 | 113,660 | 68,580 | |
15 | 102,240 | 80,000 | |
20 | 79,390 | 102,850 |
※保険料算出条件
- ノンフリート等級:15等級(事故有0)
- 車種:ホンダ ステップワゴンスパーダ(RP3型)
- 年式;平成27年12月
- ASV割引:あり
- 使用目的:通勤通学
- 主な使用地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 年齢条件:26歳以上補償
- 運転者限定:本人・配偶者限定
- 車両保険:あり、一般条件
- その他の条件:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン」を選択
平均値として、なんと8万円もの差額が生じてしまうのです。
8万円もあればある程度何でもできるため、無視できない金額でしょう。
そのため中断をしなければ、今回の試算結果で言うところの「8万円以上損する」ということができるのです。
とはいえ中断をして等級が保存されるのは、中断開始から10年程度になります。
そして中断できるのは、解約日から1年前後が期限となっているため、忘れている場合には急いで手続きをする必要があります。
以上の2点が廃車をしたときの自動車保険手続きに関する注意点でしたが、車両入替えや中断後に再開をするときは、良い機会ですから「安くて安心できる自動車保険」を探すことをオススメします。
その方法については、次章にて説明していきましょう。
3.車両入替や中断後の再開をするときは「安くて安心できる自動車保険」を探すべし
車両入替や中断からの再開をするとき、よりお得になるために「安くて安心できる自動車保険」を探すことが重要になります。
というのも実は保険会社によって年間保険料はビックリするほど異なることが多く、実際に下記の結果のように7万円以上もの差額が生じるケースもあるからです。
保険会社名 | 年間保険料(円) | 差額(円) |
---|---|---|
損保ジャパン日本興亜 | 181,910 | 75,370 |
ソニー損保 | 106,540 |
※保険料算出条件
- ノンフリート等級:6等級新規
- 車種:ホンダ ステップワゴンスパーダ(RP3型)
- 年式:平成27年12月
- ASV割引:あり
- 使用目的:通勤通学
- 年間予定走行距離:11,000㎞以下
- 主な使用地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 年齢条件:26歳以上補償
- 運転者限定:本人・配偶者限定
- 車両保険:あり、一般条件
- その他の条件:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン」と、ソニー損保の「もっと安心プラン」を選択
この2社は、両方とも大手保険会社として有名かつ安心できる保険会社であるにもかかわらず、これだけの差額が出てしまうのです。
そのため複数の保険会社で保険見積もりを作成し、比較していくことが重要なのですが、実際のところ「面倒くさい」というのが本音でしょう。
そこで筆者がオススメするのは「自動車保険一括見積もり」というサービスです。
サービスの詳細は下記に説明しますが、本当に簡単な申し込みをするだけで、確実にお得な自動車保険が見つかりますから、ぜひ説明をご覧になって利用してくださいね。
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険一括見積もりとはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携している最大20社もの保険会社に一括して、ほとんど同じ条件の保険見積もりを依頼することができます。
そのためあなたは一度の申込みをするだけで、複数の保険会社の中から「最も年間保険料の安い自動車保険」を探し出すことができるのです。
また申込方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、年間走行距離など)
- あなたが必要としている補償内容に関する情報(車両保険の有無や損害賠償限度額など)
- あなた自身に関する情報(見積もり提示のためのメールアドレスや氏名など)
を入力するだけであるため、早い人で2分、遅い人でも5分前後あれば十分に申込みを完了させることができます。
つまり自動車保険一括見積もりは「最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるサービス」ということができ、お得になりたいあなたにとっては最適なサービスなのです。
とはいえまだ不安がありますよね。
その理由は「個人情報の入力には不安がある」「一括〇〇というサービスは申し込み後にしつこく電話がかかってきそうで嫌だ」というものでしょう。
そこで次に、自動車保険のプロである筆者が、自動車保険一括見積もりは安心して利用することのできるサービスなのか説明していきますので、そのままご覧ください。
安心して利用することはできる
先に結論を述べておきますが、自動車保険一括見積もりは「安心して利用することができるサービス」ということができます。
なぜなら当サイトでご紹介している自動車保険一括見積もりは、すべてが大手企業によって運営されているため「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」がしっかりと明記されており、結果的にあなたの個人情報が不正に使用されることは無いからだ。
また自動車保険一括見積もりと提携している保険会社に関しても、あなたが一度は耳にしたことのあるような大手保険会社ばかりですから、やはり個人情報の取扱には最新の注意を払っており、あなたの個人情報が不正に使用される可能性や流出してしまう危険性は皆無に等しいのです。
そのため自動車保険一括見積もりの申込みをするにあたり、個人情報の入力は心配ないと思ってください。
また申し込み後の電話勧誘に関しては、実は一切ありません。
というのも自動車保険一括見積もりを経由して保険会社に保険見積もりを依頼すると、ハガキ(DM)またはメールにて保険見積もりや、オトクなプレゼントキャンペーンの案内が提示されるだけであり、あなたに迷惑がかかることはないのです。
仮にキャンペーンの案内が邪魔だと感じた場合でも、簡単に配信の停止依頼をすることができますから、やはり安心できると思ってください。
以上のことから自動車保険一括見積もりは、最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるだけでなく、「安心して利用することのできるサービスである」ということができるのです。
そのためぜひ一度、簡単な申込みをして利用してくださいね。
意外なほどお得な保険料が提示され、満足できること間違いなしですよ!
【2021年最新】自動車保険一括見積もりサイトのオススメ
ここまでお読みいただいて、「自動車保険一括見積サービスって結構いいかも」と思っていただけた方が次に気になるのは、じゃあ具体的にどこで一括見積もり取ればいいの?」ではないでしょうか?
正直、自動車保険一括見積サービスは「ただの窓口」に過ぎませんので、どのサービスで見積もりを取ってもあまり損得はありません。
自動車保険一括見積サービスには大小さまざまなサイトが存在していますので、あまりに新しかったり、運営会社がハッキリしないところは避け、
- 運営会社が大きい
- 長期に渡ってサービスが継続している
- 多くの保険会社が加盟している
のポイントを満たすサイトを選ぶべきだと考えています。
そういう視点で筆者が選んだ自動車保険一括見積サイトをオススメ順でにしてみました。
実際に自動車保険一括見積もりを申し込みました!
下記のように各保険会社よりハガキで見積りが届きます。
第1位:1998年から運営と一番の歴史をほこる「保険スクエアbang!」
- 最大19社から見積もりが取れる
- 元東証マザーズに上場の株式会社ウェブクルーが運営(2017年現在は上場を廃止)
- 1998年から自動車保険一括見積サービスを開始した、運営歴19年の老舗
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第2位:参加保険会社数がNo.1「保険の窓口インズウェブ」
- 最大20社から見積もりが取れる
- 利用者累計900万人
- 2000年に自動車保険一括見積サービスを開始した、17年の実績
- gooランキング調べでは利用者数、使いやすいさ、わかりやすさ、安心度No.1(2016年4月調査)
- SBIホールディングス(東証一部)が運営
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第3位:家電などが当たるキャンペーンを実施「価格.com 自動車保険」
- 最大18社から見積もりが取れる
- 国内No.1の比較サイト価格.comが運営(※Nielsen Online 2016年4月調査)
- 東証一部上場
- 抽選で3ヶ月に一度20名に家電が当たるキャンペーンを実施
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
一目で分かる!自動車保険一括見積もりの比較表
また、各サイトに加盟する保険会社とサイトの基本情報を整理してみました。
確認項目 | インズウェブ | 保険スクエアBang! | 価格.com | |
---|---|---|---|---|
上場 | 上場(SBIホールディングス) | 非上場(ウェブクルー) | 上場 | |
サービス開始 | 2000年 | 1998年 | 不明 | |
利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
一括見積入力時間 | 5分 | 5分 | 5分 | |
保険会社 | オリコン満足度ランキング | 最大20社 | 最大19社 | 最大18社 |
イーデザイン損保 | 1位 | 〇 | 〇 | 〇 |
セゾン自動車火災 | 2位 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソニー損保 | 3位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チューリッヒ | 4位 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクサダイレクト | 5位 | 〇 | 〇 | 〇 |
AIU保険 | 6位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井ダイレクト損保 | 7位 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士火災海上 | 8位 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI損保 | 9位 | 〇 | 〇 | 〇 |
日新火災海上 | 10位 | 〇 | 〇 | |
東京海上日動火災 | 11位 | 〇 | 〇 | 〇 |
損保ジャパン日本興亜 | 12位 | 〇 | 〇 | 〇 |
朝日火災海上 | 13位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友海上火災 | 14位 | 〇 | 〇 | 〇 |
そんぽ24 | 15位 | 〇 | 〇 | 〇 |
共栄火災海上 | 16位 | 〇 | 〇 | |
あいおいニッセイ同和 | 17位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャブ保険 | 〇 | 〇 | ||
セコム損保 | 〇 | 〇 | ||
ゼネラリ | 〇 | 〇 | ||
全労済 | 〇 | 〇 |
※2024年12月時点の情報です。
※入力時間は筆者が実際に試した実績ですので、目安として参考ください。
この表を見ても、上位3サイト(保険の窓口インズウェブ、保険スクエアbang!、価格.com)は、ほとんどの評価上位の保険会社が加盟していることがおわかりいただけるかと思います。
正直なところ、1~2社ぐらいしか差がなく、上位保険会社はこの3サイトであれば参加しているので、どこを申し込んでも同じです。
そうなると逆に迷ってしまうかもしれませんが、一番歴史があり安心実績の「保険スクエアbang!」を筆者はオススメします。
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
4.まとめ
以上、車を廃車した時の自動車保険についての解説を終了しますが、最後に当ページの内容をまとめておきましょう。
- 廃車をするときは、単純に「廃車→解約」とすると将来的に大損してしまう可能性が高い
- 廃車をするときの自動車保険手続きは、主に3パターンある
- 自動車保険は中断をすることで、将来の損を防ぐことができる
- 返戻金は短期率によって「均等割りするよりも安くなる」といえる
- 車両入替や中断後の再開をするときは、「自動車保険日活見積もり」を使って保険会社を比較することで、お得な自動車保険にするべき
【裏技】愛車を10円以上高く売る方法
車の乗り換え等で売却を考えている時、そのままディーラーに下取りしていませんか?
答えがYESな人は30秒時間をください。
10万円以上得するかもしれません!
ディーラーよりも高く売る方法・・・それは「カーセンサー」を使うことです。
カーセンサーを使うと、最大10社の査定額を比較できます。
各社が買取額を競ってくれるため高く売れるわけです。
もちろん、希望の売却額に届かなければ売らなくてもOK!