自動車保険には「中断」という仕組みがある。
この仕組みは自動車保険を語る上では欠かすことのできないもので、特に「これから一旦、自動車保険を解約する」という場合には重要な仕組みとなります。
あなたが自動車保険の解約や乗り換え、そして車の買い替えなどを考えている場合には「知らなければ損する」
そこで今回は元自動車保険営業マンである筆者が、自動車保険の中断という仕組みについて詳しく解説していきましょう。
また乗り換えや買い替えをした場合に、元もお得な自動車保険に加入する方法についても解説していきますから、ぜひ最後までご覧くださいね。
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1.自動車保険の「中断」は等級保存のための制度
先に結論を述べておきますが、自動車保険の中断という仕組みは「これまで積み上げてきた等級を保存する」という効果があります。
つまりあなたが自動車保険の解約をするとき、中断しておけば「将来新たな車に乗る場合に続きの等級からスタートできる」のです。
逆をいうと、中断せずに将来新たな車を購入した場合、新規契約の「6等級」からスタートしてしまうため、大きな損をしてしまうといえます。
実際に下記に試算して比較した結果を載せておきますから、ご覧ください。
等級 | 年間保険料(円) | 6等級との差額(円) | 平均差額(円) |
---|---|---|---|
6 | 182,240 | ー | 83,810 |
10 | 113,660 | 68,580 | |
15 | 102,240 | 80,000 | |
20 | 79,390 | 102,850 |
※保険料算出条件(2024年11月現在)
- ノンフリート等級:15等級(事故有0)
- 車種:ホンダ ステップワゴンスパーダ(RP3型)
- 年式:平成27年12月
- ASV割引:あり
- 使用目的:通勤通学
- 主な使用地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 年齢条件:26歳以上補償
- 運転者限定:本人・配偶者限定
- 車両保険:あり、一般条件
- その他の条件:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン」を選択
保険会社にもよりますが、今回の試算結果では上記の通り「最大約10万円」「平均8万3,000円」も損をしてしまうのです。
あなたが自動車保険をいったん解約するのであれば、将来のことを見越して必ず中断すべき
また中断できる期間としては、基本的にどの保険会社も「10年」ですから、将来を見越すには十分すぎるほどの期間といえるでしょう。
以上のことから「中断はすべき」ということは十分に理解できたかと思いますが、中断をするためにはいくつかの条件があります。
そこで次章では、中断の必要書類や手続き方法などについて、詳しく解説していきましょう。
2.中断するための5STEP
自動車保険を中断するためには、下記に挙げたいずれかの条件が必要になります。
- 車が自分の手元にないこと(返還、譲渡、廃車など)
- 車検証の期限が切れて、今も継続車検を受けていないこと
- 一時抹消状態状態であること(一時的に車を使えなくする)
- 複数台契約をしている場合、契約車両を他の車を入れ替えていること
- 災害などによって自動車そのものがなくなっていること
これらの条件の内、どれかに当てはまっていれば中断は可能なのです。
つまり「もう車がない」という状態であればOKということになります。
そして下図の流れで手続きをしていくため、以下に手続き方法を紹介していきましょう。
ステップ1.保険会社へ「解約」の連絡をする
自動車保険を中断する場合は、まず保険会社に連絡をします。
そして「解約するため中断証明書の発行をしてほしい」と伝えてください。
そうすると、保険会社から「書類を用意して提出してください」と言われますから、次に書類の準備をしていきます。
ステップ2.必要書類の準備をする
必要書類は「今自分の手元に車がない」ということを証明するために必須です。
そのため
- 登録事項等証明書…廃車・譲渡・売却・一時抹消などの証明
- 売買契約書(売主と買主の署名捺印必須)…売却の証明
- 車検証…車検切れの証明
- 届け出をした警察署名や受理番号など…盗難の証明
といった書類が必要になります。
あなたが証明すべき車の状態に合わせて書類は用意しなければなりません。
また場合によっては保険会社の指示によって、送付された「廃車・譲渡・返還等確認書」に署名捺印をした上で一緒に送付する必要があります。
ステップ3.保険会社から中断証明書が発行される
必要書類など、保険会社から指示された書類を送付した後、数日以内に中断証明書が発行されます。
その後、基本的にはどの保険会社も10年間の保存が可能ですから、大切に保管しておいてください。
また仮に無くしてしまった場合には、保険会社に連絡すると「本当に中断証明書を発行したかどうか」という事実確認がされ、確認できた場合には再発行されますから安心してください。
ステップ4.10年以内であれば中断証明書を提示して等級引継ぎをする
等級は10年間保存できますから、その期間中に新たな車で自動車保険の加入をするとき、中断証明書を提示することによって続きの等級からスタートすることができます。
また中断証明書は、例えばA社で発行された中断証明書はB社でも利用できます。
つまり「別のお得な保険会社で続きの等級からスタートさせて、さらにお得になる」ということも可能なのです。
そのため最後にも紹介しますが、中断から再開する場合には「自動車保険一括見積もり」というサービスを利用して、新たな自動車保険を探すのがオススメです。
以上、自動車保険で中断をする際の手続きに関して説明してきましたが、確実に手続きをしておかなければ損してしまいますので、お気を付けください。
またご存知かもしれませんが、中断証明を発行するということは自動車保険を解約するということであるため、実は支払い済みの保険料が返金されるのです。
3.自動車保険の中断をした場合、支払い済みの保険料は「一部が戻ってくる」
自動車保険を中断するとき、支払った保険料が戻ってくることになっています。
当然ですよね。
しかし保険会社に支払った保険料は「短期率」という数値がかけられ返金されるため、実際の支払額よりも少なくなってしまうのです。
「満期前の解約によるペナルティ」と考えると分かりやすいでしょう。
そんな短期率ですが、参考までにソニー損保の自動車保険のものを下記に載せておきましょう。
※画像出典:ソニー損保の自動車保険「短期料率(短期率)」より
この短期率は「保険会社があなたから徴収する保険料の割合」を表していますが、分かりづらいかと思いますので、下記にひとつ例を挙げておきましょう。
年間保険料10万円の自動車保険を「6か月まで」に解約する場合
- あなたが先に支払った保険料は10万円
- 保険会社の取り分が70%
- 10万円×(1-70%)=3万円=返金額
このように、保険会社が持っていく分の保険料を差し引いて、返金されます。
そして短期率は「早期解約のペナルティのようなもの」ですから、12か月で均等割りした金額よりも少なく返金されることは覚えておいてください。
以上、短期率に関する解説をしてきましたが、車を手放すすべてのケースで自動車保険の解約および中断が必要ということではありません。
というのも車の買い替えをする際には、中断すべきケースとしなくても構わないケースがあるからです。
次章ではその点について説明していきましょう。
4.車を買い替えるときには中断が必要なのか
車を買い替える場合は、主に下記の2パターンに分けられます。
- スムーズに入れ替えが完了する場合…中断する必要はない
- すでに車を手放していて、新しい車がなかなか来ない場合…中断しておくと安心
まず前者について説明していきますが、スムーズに車の入れ替えが完了する場合には、「新しい車の車台番号やナンバー、納車日」といった情報を伝えるだけで、引き続きそのまま自動車保険を継続できます。
つまり中断せずとも等級の引継ぎが完了するのです。
しかし後者の場合には、いつくるかわからない車を待っている間も保険料を払い続けることは、あまり賢い選択肢とは言えません。
そのため納車日または車に乗る日が確定するまでの間は中断しておき、確定してから改めて中断証明書を提示して新たな自動車保険に加入することがオススメです。
そして新たな自動車保険に加入する場合には、先ほども少しだけ触れた「自動車保険一括見積もり」というサービスの利用がオススメなのです。
5.中断後にお得な自動車保険を探すなら「自動車保険一括見積もり」がオススメ
自動車保険の年間保険料は、保険会社によって大きく異なります。
そのため中断していた自動車保険が、あなたの希望する条件で最もお得とは限らないのです。
つまり「様々な保険会社で保険見積もりを作成し、保険料を比較する」ことこそ、最もお得な自動車保険を見つける近道なのです。
とはいえ面倒くさいですよね。
そこでオススメなのが今まで何度も述べてきた「自動車保険一括見積もり」というサービスです。
このサービスを利用すれば、間違いなく中断後も満足できる最もお得な自動車保険が見つけられますよ
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険一括見積もりとはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携している最大20社もの保険会社に一括して、ほとんど同じ条件の保険見積もりを依頼することができます。
そのためあなたは一度の申込みをするだけで、複数の保険会社の中から「最も年間保険料の安い自動車保険」を探し出すことができるのです。
また申込方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、年間走行距離など)
- あなたが必要としている補償内容に関する情報(車両保険の有無や損害賠償限度額など)
- あなた自身に関する情報(見積もり提示のためのメールアドレスや氏名など)
を入力するだけであるため、早い人で2分、遅い人でも5分前後あれば十分に申込みを完了させることができます。
つまり自動車保険一括見積もりは「最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるサービス」ということができ、お得になりたいあなたにとっては最適なサービスなのです。
とはいえまだ不安がありますよね。
その理由は「個人情報の入力には不安がある」「一括〇〇というサービスは申し込み後にしつこく電話がかかってきそうで嫌だ」というものでしょう。
そこで次に、自動車保険のプロである筆者が、自動車保険一括見積もりは安心して利用することのできるサービスなのか説明していきますので、そのままご覧ください。
安心して利用することはできる
先に結論を述べておきますが、自動車保険一括見積もりは「安心して利用することができるサービス」ということができます。
なぜなら当サイトでご紹介している自動車保険一括見積もりは、すべてが大手企業によって運営されているため「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」がしっかりと明記されており、結果的にあなたの個人情報が不正に使用されることは無いからだ。
また自動車保険一括見積もりと提携している保険会社に関しても、あなたが一度は耳にしたことのあるような大手保険会社ばかりですから、やはり個人情報の取扱には最新の注意を払っており、あなたの個人情報が不正に使用される可能性や流出してしまう危険性は皆無に等しいのです。
そのため自動車保険一括見積もりの申込みをするにあたり、個人情報の入力は心配ないと思ってください。
また申し込み後の電話勧誘に関しては、実は一切ありません。
というのも自動車保険一括見積もりを経由して保険会社に保険見積もりを依頼すると、ハガキ(DM)またはメールにて保険見積もりや、オトクなプレゼントキャンペーンの案内が提示されるだけであり、あなたに迷惑がかかることはないのです。
仮にキャンペーンの案内が邪魔だと感じた場合でも、簡単に配信の停止依頼をすることができますから、やはり安心できると思ってください。
以上のことから自動車保険一括見積もりは、最短時間で最もお得な自動車保険を探し出すことができるだけでなく、「安心して利用することのできるサービスである」ということができるのです。
そのためぜひ一度、簡単な申込みをして利用してくださいね。
意外なほどお得な保険料が提示され、満足できること間違いなしですよ!
【2021年最新】自動車保険一括見積もりサイトのオススメ
ここまでお読みいただいて、「自動車保険一括見積サービスって結構いいかも」と思っていただけた方が次に気になるのは、じゃあ具体的にどこで一括見積もり取ればいいの?」ではないでしょうか?
正直、自動車保険一括見積サービスは「ただの窓口」に過ぎませんので、どのサービスで見積もりを取ってもあまり損得はありません。
自動車保険一括見積サービスには大小さまざまなサイトが存在していますので、あまりに新しかったり、運営会社がハッキリしないところは避け、
- 運営会社が大きい
- 長期に渡ってサービスが継続している
- 多くの保険会社が加盟している
のポイントを満たすサイトを選ぶべきだと考えています。
そういう視点で筆者が選んだ自動車保険一括見積サイトをオススメ順でにしてみました。
実際に自動車保険一括見積もりを申し込みました!
下記のように各保険会社よりハガキで見積りが届きます。
第1位:1998年から運営と一番の歴史をほこる「保険スクエアbang!」
- 最大19社から見積もりが取れる
- 元東証マザーズに上場の株式会社ウェブクルーが運営(2017年現在は上場を廃止)
- 1998年から自動車保険一括見積サービスを開始した、運営歴19年の老舗
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第2位:参加保険会社数がNo.1「保険の窓口インズウェブ」
- 最大20社から見積もりが取れる
- 利用者累計900万人
- 2000年に自動車保険一括見積サービスを開始した、17年の実績
- gooランキング調べでは利用者数、使いやすいさ、わかりやすさ、安心度No.1(2016年4月調査)
- SBIホールディングス(東証一部)が運営
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
第3位:家電などが当たるキャンペーンを実施「価格.com 自動車保険」
- 最大18社から見積もりが取れる
- 国内No.1の比較サイト価格.comが運営(※Nielsen Online 2016年4月調査)
- 東証一部上場
- 抽選で3ヶ月に一度20名に家電が当たるキャンペーンを実施
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
一目で分かる!自動車保険一括見積もりの比較表
また、各サイトに加盟する保険会社とサイトの基本情報を整理してみました。
確認項目 | インズウェブ | 保険スクエアBang! | 価格.com | |
---|---|---|---|---|
上場 | 上場(SBIホールディングス) | 非上場(ウェブクルー) | 上場 | |
サービス開始 | 2000年 | 1998年 | 不明 | |
利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
一括見積入力時間 | 5分 | 5分 | 5分 | |
保険会社 | オリコン満足度ランキング | 最大20社 | 最大19社 | 最大18社 |
イーデザイン損保 | 1位 | 〇 | 〇 | 〇 |
セゾン自動車火災 | 2位 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソニー損保 | 3位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チューリッヒ | 4位 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクサダイレクト | 5位 | 〇 | 〇 | 〇 |
AIU保険 | 6位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井ダイレクト損保 | 7位 | 〇 | 〇 | 〇 |
富士火災海上 | 8位 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI損保 | 9位 | 〇 | 〇 | 〇 |
日新火災海上 | 10位 | 〇 | 〇 | |
東京海上日動火災 | 11位 | 〇 | 〇 | 〇 |
損保ジャパン日本興亜 | 12位 | 〇 | 〇 | 〇 |
朝日火災海上 | 13位 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友海上火災 | 14位 | 〇 | 〇 | 〇 |
そんぽ24 | 15位 | 〇 | 〇 | 〇 |
共栄火災海上 | 16位 | 〇 | 〇 | |
あいおいニッセイ同和 | 17位 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャブ保険 | 〇 | 〇 | ||
セコム損保 | 〇 | 〇 | ||
ゼネラリ | 〇 | 〇 | ||
全労済 | 〇 | 〇 |
※2024年11月時点の情報です。
※入力時間は筆者が実際に試した実績ですので、目安として参考ください。
この表を見ても、上位3サイト(保険の窓口インズウェブ、保険スクエアbang!、価格.com)は、ほとんどの評価上位の保険会社が加盟していることがおわかりいただけるかと思います。
正直なところ、1~2社ぐらいしか差がなく、上位保険会社はこの3サイトであれば参加しているので、どこを申し込んでも同じです。
そうなると逆に迷ってしまうかもしれませんが、一番歴史があり安心実績の「保険スクエアbang!」を筆者はオススメします。
※保険会社からの営業電話は一切ありません。
6.まとめ
以上、自動車保険と中断について解説してきましたが、最後に当ページの内容をまとめていきましょう。
- 中断は「解約時の等級を10年間保存しておく」という自動車保険ならではの仕組みである
- 中断しておかなければ、最大で10万円以上損することもある
- 中断するには「保険会社への連絡」と「必要書類の準備」が必要
- 解約および中断をすると支払い済みの保険料が返金されるが、短期率によって返金額が少なくなる
- 中断後に最もお得な自動車保険に加入するなら「自動車保険一括見積もり」を使うのがベスト
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答えがYESな人は30秒時間をください。
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ディーラーよりも高く売る方法・・・それは「カーセンサー」を使うことです。
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もちろん、希望の売却額に届かなければ売らなくてもOK!